車のエアコンが臭い!においが気になる季節となりました。車移動を快適に過ごすためには欠かせないエアコンですが、もわっとするにおい・カビ臭い・酸っぱい感じのにおいと臭いの原因も様々です。いざおでかけ!という時に臭ってくると気分も下がりますよね。そんな時こそ即効性のある対処法をご紹介します。
目次
車のエアコンの臭いの原因
車のエアコンの臭いの原因はズバリ!雑菌・汚れ・カビです。なぜそのような臭いの原因が発生してしまうのかと言いますと、車内と外の温度の差によって車のエアコン内部は非常に湿気が多く、雑菌・カビの温床となっているのです。さらにそこに外気の汚れ(花粉・粉塵など)も付着するため菌にとっては繁殖しやすい環境となっているのです。
この臭いを放置してしまうとエアコン内部はカビだらけということになりますので、車内にカビの胞子をばらまいているようなものです。そのような状態が長く続いてしまうと気管支喘息やアレルギーといった症状を引き起こしてしまう事も・・・。一番の対処法はやはり、ディーラに依頼するか整備工場や行きエアコンフィルター交換・エアコンクリーニングをするのが良いですが、なかなかすぐに行くことができない場合など応急処置をして臭いを消しましょう。
すぐに出来る即効性あり!対処法
エアコンクリーニングをプロに依頼するのが一番良いのは知っているけど、時間がないから手短に解決できる方法が知りたいという方には出発前に以下の手順をお試しください。(所要時間5分程度)
- A/Cボタンを切る
- 送風または暖房設定にする
- 最大風力にして窓を開ける
- そのまま換気して5~10分放置
あくまでも応急処置となりますので、またすぐに臭いが戻ってきてしまいます。エアコンから臭いがしてきたら出来るだけ早くエアコンクリーニングを行いましょう。
エアコンフィルターの交換時期と費用
エアコンフィルターを通して冷房・暖房は車内へと送られてきますので、エアコンフィルターが汚れていると車内空気も汚れてしまいます。さらにはエアコン機能も低下してしまうため交換時期にちゃんと交換を行うことが大切です。
交換目安と費用はどのくらい?
エアコンフィルターの交換時期の目安としましては、使用期間:1年・走行距離10,000kmとなっています。メーカーによっては多少の違いはありますが一般的な目安と思っていただいて大丈夫です。また、地域によって都市部などの空気の汚れや、花粉が多い場所を多く運転する、車内喫煙をするなど状況によって汚れ方も変わっています。
エアコンフィルターの交換にかかる費用は【フィルター代+工賃】で一般的に3,000円~5,000円程となっています。(フィルター代金によって高くなることもあります)
エアコンフィルターは自分で簡単に交換可能!
エアコンフィルターの交換は場所と手順を覚えてしまえば5分ほどで簡単に交換ができます。そうすれば整備工場に持ち込む必要もなく工賃もかかりません。エアコンフィルターはネットでもたくさん売っていますので愛車の車種と型式を調べておき、それに対応したフィルターを購入しましょう。
エアコンフィルターの交換は自分で簡単にできるカーメンテナンスの一つですので、是非覚えてチャレンジしてみてください。
エアコンの故障かも?
エアコンからの異臭・異音、エアコンをつけているのに車内が暖まらない・冷えないとなった場合、フィルター掃除・交換をして状態が元に戻れば目詰まりなどが原因と考えられますが、フィルター交換をしてもなおらないとなった場合はエアコンの故障かもしれません。冷房と暖房では故障している場所も違いますので、それぞれの原因をご紹介します。
冷房が効かない場合の故障
エアコンの故障でよくある現象となれば冷房が効かないということですが、そのような状態の場合まずはエアコンガスが漏れている、詰まっている、減ってしまっているといった可能性があります。冷房にしているのに送風状態となる場合は高い確率でエアコンガスの故障となります。
エアコンガスに問題が見られない場合で冷房がつかないとなると次に可能性があるのが、コンプレッサーの故障です。コンプレッサーに故障が考えられる場合はエンジン付近からの異音・ノイズが聞こえることがあります。コンプレッサーの不調を特定するには専門の業者さんにチェックしてもらわないと判断は難しいですが、異音が聞こえる場合はコンプレッサーの可能性があるかもしれません。
さらに、不快な臭いがする場合はエバポレーターの故障も考えられます。簡単に言うとエバポレーターは空気を冷やす役割を担っていますので、冷房が効かないとなるとエバポレーターの故障も考えられる要因の一つです。ですが、臭いについてはエバポレーター汚れているだけの場合もあります。エバボレーターが空気を冷やす際に結露が発生しますので、そのたまった水分で雑菌やカビが発生し、エアコンの臭いの原因とある事が多いです。
暖房が効かない場合の故障
暖房が効かない場合に考えられる修理箇所ですが、まず考えられるのがクーラント(冷却水)の交換が必要な場合です。冷却水が不足すると暖房の調子が悪くなります。この場合は補充・交換を行うだけで改善されます。冷却水の量を基準通りにしても減少が激しい場合などは、ラジエーターの不具合があるかもしれません。ホースから冷却水が漏れていることもありますので、この場合は専門業者に点検・修理を依頼しなければいけません。
冷却水の量に問題もなく暖房が不調な場合は、サーモスタットが原因の可能性があります。サーモスタットは冷却水の温度を調節する部品となりますので暖房が効かない・暑くなりすぎるといった場合に故障が考えられます。
さらに冷房・暖房どちらにしても風が出てこないとなると、ファンモーターの故障が考えられます。ファンモーターは、風を作り出す部品となっていて冷房・暖房ともに風が出てこないとなるとこのファンモーター自体の故障もあり得ます。経年劣化の可能性もあり劣化の状態次第では交換が必要となることもあります。
カーエアコンの修理の相場
エアコンの修理といっても原因によって修理箇所や費用は様々です。高いものでは何十万円とかかってしまうのでそれぞれの詳しい修理費の相場をご紹介していきます。
項目 | 費用相場 |
---|---|
エアコンフィルターの交換 | 2,000円~5,000円 |
エアコンガスの補充 | 3,000円~5,000円 |
エアコンガスの修理 | 20,000円~30,000円 |
コンプレッサーの修理 | 30,000円~50,000円 |
コンプレッサーの交換 | 50,000円~~100,000円 |
エバボレーターの洗浄 | 5,000円~10,000円 |
エバボレーターの交換 | 50,000円前後 |
クーラントの交換 | 5,000円 |
サーモスタットの交換 | 10,000円前後 |
ファンモーターの交換 | 30,000円~40,000円 |
修理箇所によって修理費用も違ってきます。
要注意!修理してもすぐに不具合がでるかも!
カーエアコンは修理箇所によっては簡単に修理して済みますが、交換ともなるとかなり高額になることもあります。高額な修理費用を払ってもすぐに不具合が出てしまう事も・・・。車自体が古くなっているといくら修理しても不具合は出てきてしまいます。実はカーエアコンの故障を機に車の買い替えを考える方が多いのです。自動車の使用年数と修理費を比較し、修理する価値があるかしっかりと見極めましょう。
まとめ
カーエアコンの修理が高額になってしまう場合は廃車を考えるのも良いですね。エアコンが故障となると他部分でも劣化が進んでいます。日々のメンテナンスも大切ですが、経年劣化は仕方ないことです。廃車も早めの決断で思わぬ買取価格をつけてもらえるかもしれませんよ。