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実は簡単!自分で車の傷を直すならタッチペン!使い方や選び方を解説

どんなに気を付けて車に乗っていても、うっかりぶつけてしまったり、擦れてしまったり、飛び石によって車に傷がつくことは避けられません。愛車に付いた傷はすぐ直したいけど、傷が付くたびに修理に出すのは面倒だし費用もかさむ…という方も多いのではないでしょうか。そんな時はタッチペンを使うことで、車に付いてしまった傷を安く手軽に直すことができるのです。

ここでは、タッチペンを使った傷の直し方や、タッチペンの選び方などについて詳しく解説していきます。

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タッチペンって何?

そもそも、車の傷を直すことができるタッチペンとはどのようなものなのでしょうか。

タッチペンとは

タッチペンとは、タッチアップペンやタッチペイントとも呼ばれる、車体に付いた傷や塗装が剥がれ落ちてしまった部分を修正することができる細筆型の塗料のことです。車体の傷が付いた部分にタッチペンを塗り重ねることで、小さな傷や浅い傷であれば隠すことができます。このタッチペンはカー用品店やホームセンター、インターネットなどで1,000円以内で買うことができます。

また、タッチペンを使うと傷を隠すだけでなく、サビを防ぐこともできます。車体に付いた傷を放置すると、その部分の内部の金属パーツに雨水などが付着することでサビが発生し、傷が広がってしまう可能性があるのです。こうなると余計に修理費用がかかってしまうため、タッチペンで傷の処置を早めに行い、ダメージを最小限に留めることが大切です。

タッチペンで直せる傷と直せない傷

車の傷を隠すことができるタッチペンは非常に便利ですが、全ての傷を隠すことができるわけではありません。タッチペンでは直せないような傷を無理に修正しようとすると、より傷が大きくなってしまうこともあります。そうならないためにも、タッチペンを使って直すことができる傷、タッチペンでは直せない傷とはそれぞれどんなものなのかを知っておきましょう。

タッチペンで直せる傷

小さな引っかき傷や、指先で触っても爪に引っかからない程度の浅い傷、範囲の小さな傷であれば、タッチペンを使って修正することができます。ボディの端の方の塗装が劣化によって剥がれてしまっている場合も、範囲が小さければタッチペンによる修正が可能です。また、多少深めの傷であっても、表面の塗装が剥げてしまった程度であれば、タッチペンを重ねて厚めに塗ることで修正することができます。

ポイント

特に浅い傷であればタッチペンを使わず、ワックスで磨くだけでも目立たなくなります。

タッチペンで直せない傷

車体に広範囲に広がっている傷や、車体を横断するように付いている大きな傷、下のベース層が見えるような深すぎる傷は、タッチペンを使って修正することが難しくなります。深すぎる傷はタッチペンだけで傷を埋めることができないため、他に傷を埋める道具が必要になります。

一見傷を修正できたように見えても内部にダメージが残っており、内部から腐食していくこともあります。こういった傷は放置しておくとサビの原因にもなるため、修理工場などに修理を依頼することをおすすめします。

タッチペンの選び方

タッチペンにはメーカーの違い、太さの違い、色の違いなどがあります。車のボディカラーや傷の大きさなどに合ったタッチペンを選ぶことが重要です。どのようなタッチペンを選んだらいいのか、ポイント別に解説していきます。

傷の大きさや深さに合ったタッチペンを選ぶ

直したい傷の大きさや深さに合わせて、使用するタッチペンを変える必要があります。細かく小さな傷には刷毛の細いタッチペンを、大きな傷には刷毛の太いタッチペンを選ぶようにしましょう。また、一つの傷であっても場所によって深さが異なる場合は、それぞれの箇所に合ったタッチペンを使い分けることで、より傷を目立たなくさせることができます。

ボディカラーと同じ色のタッチペンを選ぶ

車のボディカラーは一見同じように見えても、車種によって色味が少し異なったりします。ボディカラーと同じ色のタッチペンを選んだつもりでも、いざ塗ってみると微妙に色が違い、かえって目立ってしまう…なんてことも起こり得ます。そういったことを防ぐためには、何となくの色味ではなく、自分の車のカラーナンバーやカラーコードを正確に把握する必要があります。

車のカラーナンバーやカラーコードは、運転席のドア付近やボンネット内のエンジン近くに貼ってあるシールに記載されており、その番号をインターネットなどで調べることで、正確なボディカラーを知ることができます。車のカラーナンバーと同じ番号のタッチペンが見つからない場合は、メーカーにオーダーすることができます。

純正品と社外品はどちらを選ぶ?

タッチペンには車のメーカーが販売している純正品と、補修用品などを扱うメーカーが販売している社外品がありますが、同じカラーナンバーのものを選べば大きな差はありません。しかし、純正品は社外品と比べると少し高く、ディーラーなどで注文する必要があるため、入荷まで時間がかかることもあります。社外品であればカー用品店などで販売されているので、気軽に購入することができます。

タッチペンで傷を修正する手順

では、実際にタッチペンを使用して傷を修正する手順について解説していきます。

必要なもの

傷の修正にはタッチペンだけでなく、他にもいくつかの道具が必要になります。

  • 必要な道具
  • タッチペン
  • コンパウンド
  • コンパウンド用スポンジ
  • 耐水ペーパー
  • シリコンオフ
  • マスキングテープ
  • ワックス
  • アルコール
  • 布巾
  • バケツ
  • カッター

これらの道具は、カー用品店やホームセンター、ネットなどで購入することができます。これだけの道具を揃えるとなると初期費用が高くつくように感じますが、一つ一つは500~1,000円前後で購入することが可能です。一度揃えれば何度でも使用できるので、毎回修理に出すよりも費用を安く抑えることができます。

1.傷周辺の汚れを落とす

傷を修正するためには、まず傷付いた部分と傷周辺を水で洗い流し、拭き取ります。異物や汚れ、元の塗料などが残ったままになっていると、綺麗に傷を修正することができず、仕上がりが汚くなってしまう可能性があるため、しっかり洗うのがポイントです。拭き取った後にまだ何か残ったままになっていると感じたら、アルコールで丁寧にクリーニングするようにしましょう。

2.コンパウンドで磨く

きれいにした傷の部分を、コンパウンド極細と専用のスポンジを使って磨きます。スポンジの黒い面に傷の大きさに合わせた量のコンパウンドを付けて磨き、滑らかにしてきます。中には、コンパウンドで磨くだけできれいになる傷もあります。

コンパウンドとは

車体に付いた傷を滑らかにするための研磨剤。「細目」「極細」「液体」などの種類があるため、用途に合ったものを選びましょう。

3.耐水ペーパーで磨く

耐水ペーパーを使って、傷の中の汚れやサビを落とします。傷を露出させるため、傷周辺のささくれや塗料のめくれなども一緒に磨き、きれいにしていきましょう。特に擦り傷の場合は、擦ったものの塗料や破片などが付着している可能性があるため、入念に磨きましょう。

耐水ペーパーとは

水をつけて使うヤスリのようなもの。やすりの粗さや細かさのレベルを表す番手と呼ばれる番号があり、一般的なホームセンターなどでは80~2000番手辺りまで販売されています。直したい傷の粗さに合ったものを選ぶようにしましょう。

4.シリコンオフで脱脂する

耐水ペーパーで磨いた表面に、シリコンオフを吹きかけて脱脂していきます。シリコンオフを吹きかけた後は、布巾などで傷口を拭き取るようにしましょう。

シリコンオフとは

車体の表面に付いた汚れなどを落とす有機溶剤の一種。車体の表面に付いた汚れは油で構成されていることがほとんどなので、シリコンオフを吹きかけるだけで油を分解することができます。

3.マスキングテープで傷周辺をカバーする

タッチペンを使用すると、傷が付いていない部分に塗料が飛び散ったり垂れたりすることがあるため、マスキングで傷の周辺を広めにカバーします。傷の部分を挟むようにして、上下両側にマスキングテープを貼りましょう。

4.タッチペンで傷口を塗る

傷の周辺をマスキングしたら、傷口をタッチペンで塗っていきます。ペイントは乾燥すると収縮するため伸ばして塗るのではなく、傷口にペイントを乗せ、傷口の溝を埋めていくイメージで点を打つように塗っていきましょう。一度できれいに塗るのは難しいので、乾燥させたときに塗料が少し盛り上がるくらいまで、塗る→約20分乾燥させる→塗るという工程を繰り返します。

ポイント

ボディカラーが明るい色の場合はカバー力が弱いので、タッチペンで厚めに塗るようにしましょう。

タッチペンで傷口を塗り終わったら、塗料が完全に乾くまで約1週間乾燥させましょう。傷口を触らないようにすれば、運転しても大丈夫です。

5.もう一度マスキングする

1週間ほど乾燥させたら、乾いた傷口の周りをもう一度マスキングテープでカバーします。塗料を塗ったことで盛り上がった表面の高さに合うよう、マスキングテープは3~5枚重ねて貼りましょう。

6.耐水ペーパーで磨く

耐水ペーパーを水につけて、塗料を塗った部分の段差や凹凸を磨き、平らにします。傷周辺に貼ったマスキングテープを一枚一枚剥がしていき、残ったマスキングテープに合わせて磨くようにしましょう。

7.コンパウンドで磨く

耐水ぺーパーで磨いたら、次はコンパウンドで表面が滑らかになるように磨いていきます。強くこすってしまうとペイントが剥げてしまうので、丁寧に磨くようにしましょう。

8.ワックスでツヤ出しをする

滑らかに整えた表面にワックスを塗り、ツヤ出しをします。ワックスは汚れから表面を保護してくれる効果もあるため、布巾で丁寧に磨き上げましょう。これで、タッチペンでの修正作業は終了です。塗料を乾燥させる時間を含めなければ、作業は大体1時間程度で終わります。

こんなときはどうする?

タッチペンでの修正作業で起こり得ること、その解決法を事例別に紹介します。

タッチペンでの塗装が失敗してしまった

タッチペンで塗料を塗りすぎたり、関係のない所に塗料が付いてしまったり、塗料が完全に乾ききる前に触ってしまった場合、一度塗った塗料を取ることはできるのでしょうか。実は、タッチペンで塗った塗料は、塗料用のうすめ液や、スプレーシンナーを使うことで落とすことができます。

うすめ液を使う場合、キッチンペーパーなどにうすめ液をつけ、塗料を取りたい部分に当てることで、塗料を溶かしてくれます。スプレーシンナーを使う場合は、そのまま吹きかけるだけで塗料を溶かしてくれますが、長時間車体に付着させたままにしたり、擦ったりしてしまうと、ボディ自体の塗装を傷めてしまう可能性もあるため注意しましょう。スプレーシンナーの方が強力なので、完全に乾ききった塗料でも溶かすことができます。

注意点

うすめ液もスプレーシンナーもシンナーなので、使用する際は屋外や、十分に換気できるところで作業するようにしましょう。

傷が細すぎる

タッチペンには塗料を塗るための刷毛が付属していますが、引っかき傷などのような細かい傷の場合、この刷毛が入らないことがあります。その場合、爪楊枝を使うことで、傷の内部まで塗料を塗ることができます。しかし、爪楊枝を使うことで傷を広げてしまう危険性もあるため、慎重に作業するようにしましょう。

傷の内部が錆びている

傷の内部が錆びてしまっている場合は、サビ落とし消しゴムでサビを除去してからタッチペンを使用するようにしましょう。このサビ落とし消しゴムは、錆ている部分を擦るだけでサビを除去することができます。しかし、サビの程度が激しい場合は、サビ止めペイントなどを使用する必要があります。自分で判断するのが難しい場合は、カー用品店やディーラーなどに相談するようにしましょう。

まとめ

車の傷をタッチペンで修正する方法についてご紹介しました。小さな傷ができる度に修理に出すのは面倒な上に、費用もかかりますよね。タッチペンを使えば少し手間はかかりますが、修理費用を安く抑えることができます。擦れや飛び石などによる傷は、放置すると傷の内部からサビが広がったり、塗装の割れが広がってしまうこともあるため、早めに処置をするようにしましょう。自分で修正するのが難しいと感じた場合、無理に修正しようとすると、かえって不自然になってしまう可能性もあります。その場合は、修理工場などに修理を依頼するようにしましょう。

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