フィットは、本田技研工業株式会社(Honda)が2001年から製造販売をしているハッチバックタイプの小型乗用車です。現在は2022年10月にマイナーチェンジを行った4代目モデルが販売中となっています。現行モデルのフィットのパワートレーンはガソリン車タイプとe:HEVのハイブリッド車タイプから選択可能で、グレードのラインナップは、BASICグレードから最上位グレードLUXEまでの6パターンあります。
実はフィットは、ホンダ車のなかでイチバン低燃費な車ということをご存知でしょうか。2022年の年間販売台数は6万台を超え、イチバン売れてるミニバンのフリードに続き、普通車ではホンダで2番目に売れている人気車種となっています。マイナーチェンジによってフロントマスクの意匠も変更になり、先代モデルからの乗換え検討中の方も多いと思いますが、古くなってしまった先代フィットを手放す方法は下取りだけではありません。
こちらでは、フィットを手放す時に費用はいくらくらいかかるのか、お得にフィットを手放す方法を詳しく解説します。
目次
フィットはどんな車?
フィットは2001年6月に初代モデルの販売を開始しました。フィットの車名の由来は、みんなの生活のあらゆるシーンに【ぴったりフィットする】という気持ちを込めて、英語で【ぴったりの】という意味の【fit】から命名されました。初代モデルはFitという車名の表記でしたが、2代目モデルからはFITと、すべて大文字表記に変更されています。
フィットのモデルチェンジ/マイナーチェンジの歴史
販売年月 | 型式 | 新車販売価格 |
---|---|---|
2001年6月~2004年5月 初代モデル発売 | LA-GD1~LA-GD4 | 111~178万円 |
2004年6月~2005年11月 マイナーチェンジ | DBA-GD1~DBA-GD2 | 112~174万円 |
2005年12月~2007年9月 マイナーチェンジ | DBA-GD3~DBA-GD4 | 112~169万円 |
2007年10月~2010年9月 フルモデルチェンジ | DBA-GE6~DBA-GE9 | 119~186万円 |
2010年10月~2013年8月 マイナーチェンジ | DBA-GE6~DBA~GE7 | 123~196万円 |
2013年9月~2017年5月 フルモデルチェンジ | DAA-GP5~DAA-GP6 DBA-GK3~DBA-GK6 | 129~222万円 |
2017年6月~2020年1月 マイナーチェンジ | DAA-GP5~DAA-GP6 DBA-GK3~DBA-GK6 | 145~241万円 |
2020年2月~2022年9月 フルモデルチェンジ | 6AA-GR3~6AA-GR4 6AA-GR6、6AA-GR8 6BA-GR1~6BA-GR2 6BA-GR5、6BA-GR7 | 155~286万円 |
2022年10月~ マイナーチェンジ | 6AA-GR3~6AA-GR4 6AA-GR6、6AA-GR8 5BA-GS4~5BA-GS7 | 162~271万円 |
フィットの人気グレードは
フィットの現行モデルは2022年10月にマイナーチェンジを行った4代目モデルです。パワートレーンは、e:HEV(ハイブリッド)車とガソリン車に分かれていて、グレードは6パターンあります。各グレードの特長を価格順にまとめました。(下に行くほど高額グレード)
グレード名 | 特徴 |
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BASIC | エントリーモデルで最もシンプルなスタイルです。HondaSENSINGとHondaCONNECTは標準装備となっているため、最新技術が充実しています。 |
HOME | お仕事や育児などの生活スタイルを支えるHOMEは、BASICと同じ最新支援システム等のほかにナビ装着用パッケージも標準装備となります。オーディオやUSBジャックなどの装備も充実しています。 |
RS | RSはロードセーリングの略で、道路を帆走するようなゆとりのある快適な走りを実現できる車という意味をもつグレードです。デザインだけでなく走りにもこだわったRSは、専用サスペンションがチューニングされていて操る楽しさを実感できる車です。 |
CROSSTAR | アクティブにでかける時に必要な機能が詰まったCROSSTARは、専用エクステリアデザインが用意されていて、ガーニッシュやルーフレール、撥水仕様のファブリックシートなどアウトドアにも活躍するデザインとなっています。また、ボディカラーでは唯一ツートンカラーをオプション設定可能です。 |
LUXE | 最上位グレードのLUXEは、エクステリア・インテリアどちらも高級感のあるデザインになっています。特にインテリアは本革を使ったアイテムが豊富で、シートも本革になっています。 |
助手席回転シート車 | 福祉車両モデルです。 |
上記6種類のグレードの中で一番人気は【HOME】、パワートレーンは【e:HEV(ハイブリッド車)】となっています。HOMEが人気となっている理由は、価格帯が抑えられているグレードでありながら、充実した装備と、快適なインテリアが標準で設定されている点です。特にフィットは先代モデルから後継モデルへの同車種乗換えユーザーが多く、買換える際に充実した装備を求めて選ばれる方が多いようです。
フィットの乗換えで車を手放すなら下取りがベスト?
フィットの先代モデルを所有していて、現行モデルへの乗換えを検討されているなら、購入ディーラーでの下取りを考える方が一番多いのではないでしょうか。同車種のモデル違いでの購入でしたら、引き渡しもスムーズですし、納車のタイミングも合わせてもらうことができそうですよね。
下取りで少しでも値引きしてもらい、次の車の購入資金に充てるのであれば、2013年から2017年が販売期間の3代目モデルは一定の値引き交渉が可能だとは思います。しかし、初代モデルや2代目モデルといった10年以上前のフィットについては、値引きが難しい可能性があります。ディーラーは下取りした車の再販ルートが少ないため、年式の古い車や多走行車は下取りをするメリットがないのです。下取り査定を受けても値引きはされず無料引き渡しになったり、引き取りはしてもらえても廃車手数料がかかってしまうといった可能性があります。
フィットの初代モデルや2代目モデルを手放して、現行モデルへ乗換えを検討中であれば下取り以外にお得な方法があります。
10年以上前の車を手放す時にかかる費用
下取り査定を依頼しても、あまりに古い車や過走行車、事故車や故障車などの引取りは断られてしまう可能性があります。ディーラーはもともと新車販売や認定中古車販売といった業務を主に行っています。そのため、車の販売自体には長けているものの、再販が難しい古い車や事故車などについての自社販路は弱く、下取りが難しかったり、廃車をしなくてはいけない車については外部へ発注になるため費用を請求する場合があります。
もしも下取りを断られたフィットをご自身で廃車するとなると、車体の解体と廃車手続きをしなくてはいけません。流れとしては、車体の解体をスクラップ(解体)業者へ依頼し、解体が完了したら、管轄の運輸支局へ必要な書類を揃えて来局、廃車手続きを申請します。解体業者への依頼と手続きについては、それぞれの手順自体は少ないものの、時間と手間がかかります。特に運輸支局の廃車手続きの受付は平日のみ16時までとなるため、平日にお仕事をされている方はお休みをとらなければいけないところがネックです。また、手続きには必要な書類の準備等もあるため、費用はかかりますが代行業者に頼まれることが一般的となっています。
10年以上前のフィットの廃車をご自身で行う場合、廃車にかかる費用の平均は26,000円~となります。廃車費用内訳は下記のとおりです。
- 解体業者に依頼した場合にかかる費用:5,000円~
- GD1~GE9フィットのリサイクル料金:11,000円~12,000円
- 書類手続きの代行手数料:10,000円~
上記のリサイクル料金とは、廃車する前の最終的な車の所有者がその車をリサイクルするために支払う料金のことです。リサイクル料金は、その車の製造メーカーが一台ごとに設定しています。リサイクル料金は基本的には新車購入時または車検受検時に支払っていることが多いのですが、平成17年より以前に生産されたフィットを廃車する場合、リサイクル法制定前の車体のためリサイクル料金が支払われていない場合もあります。もしもリサイクル料金が未払いであれば、解体時に業者に支払いをしなくてはいけません。
費用をかけずにフィットを廃車する方法
前述したようにご自身で廃車しようとすると26,000円位の費用が掛かる場合があります。できれば費用を掛けることなく、スムーズに廃車したいと思いますよね。ここからは手間をかけず、費用もかけることなく廃車する方法をご紹介します。
フィットをお得に廃車するなら、【売って処分】がおすすめです。廃車するような車なので売ることはできないと思われる方も多いのですが、実は廃車前提のフィットも売却が可能です。
- 事故で動かない
- 故障している
- 災害で水没した
- 放置して汚い・汚れている
- 車検切れで何年も動かしていない
これらのような車でも無料で廃車できたり、廃車買取をしている専門の廃車業者があります。費用を払って廃車処分にするのではなく、まずは買取してもらえる業者へ問い合わせしてみましょう。
廃車前提のフィットの買取ができる廃車買取業者とは?
廃車前提の古い車や過走行車、事故車や故障車となったフィットでも、廃車買取専門業者なら買取査定対象となっています。また、水害車などで買取が難しい状況の車でも、引き取り費用や廃車手続き費用がかからず無料で引取りをすることが、廃車専門の業者なら可能です。
乗換えの時に古くなった車の手放しを考えるのであれば、下取り査定を受けながら、同時に廃車買取業者にも見積もりをとってみることをおすすめします。特に実車査定が不要の廃車買取業者であれば、下取り査定で実車を渡さなくてはいけない状況でも、同時に見積もりを聞いてみることができます。下取り査定の結果が振るわない時は、下取りを断って廃車買取をしてもらって買取金額を購入資金に充てることもできます。
廃車買取ができて廃車費用がかからない業者を探すなら
廃車買取のカーネクストは、事故車や故障車など廃車前提の車の買取をすることに強い業者です。廃車に関するレッカー費用や運輸支局での廃車手続き代行手数料などは、全ての費用無料で対応してもらうことができます。下取り査定を受けた時に廃車費用が掛かるといわれた車も心配ありません。たとえば、あまり使っていなかったためバッテリー上がりで動かず、レッカーが必要になった車は、通常レッカー費用として10,000円~30,000円程度(距離による)の費用がかかってしまいますが、廃車買取のカーネクストに依頼すると、査定から手続き代行手数料、レッカー費用などが全て無料となっています。カーネクストは全国に提携業者をもち、海外輸出業者との提携もあるため、その独自販路によって最も高い値段でフィットの買取をすることができます。下取り0円や廃車費用が請求されると分かった時は、買取業者へのご相談をおすすめします。