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中古部品とリビルド部品のメリット・デメリット!車の部品の選び方

車に長年乗っていると、車の様々な部品が故障してしまったり、ガタがきてしまい部品の取り替えが必要になる事が増えてくるかと思います。

新品部品より中古部品やリビルト部品の方が値段が安いので、整備工場などに修理を依頼する際は、中古部品やリビルド部品を使ってもらうようお願いする方がコストが抑えられて家計にもメリットになるかもしれません。

中古部品とリビルド部品はどういったものなのか、また、中古部品・リビルト部品を使用した際のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。

車の新品部品とどう違う?中古部品とリビルド部品

新品部品には自動車メーカーで作られる「純正部品」と、部品メーカーにより作られる「優良部品」があります。こういった新品部品は品質が安定していますので、不具合がほとんどないのが特徴です。

部品はやはり新品だから良い!中古品は悪い!と思われている方も多いようです。今回の記事では中古部品・リビルド部品について詳しくご説明していきますので是非参考にして下さいね。

中古部品とはどういうもの?

中古部品とは、簡単に言えば、使用済みの車を解体して取り外した部品のことです。廃車や事故車などから使える部品を取り出して、再販します。

もちろん、再利用できないパーツもありますので、そういった部品は廃棄されます。取り出した部品は、分解など手を加えることはせずに、動作確認を行ってから再販されることになります。

また、取り出した部品を洗浄してくれる業者もあるそうですが、基本的には取り出してそのままの流通となります。保証期間は部品によって異なりますが、数か月程度になるようです。

リビルド部品とはどういうもの?

リビルド部品とは、使用済みの車から取り外したり、交換や整備などの際に回収された部品を分解、洗浄し、摩耗や劣化している部分を新しいものと交換して組み立てた部品のことを言います。

リビルド部品には厳しい基準が設けられています。もちろん品質チェックも行われますので、新品同様の性能となっています。また、メーカーによる製品保証もついており、中古部品より長く設定されています。

作られているリビルド部品は、エンジンやラジエーター、トランスミッション、エアコンプレッサー、ドライブシャフトなど種類も豊富です。中でもエンジンスターターやオルタネーターは、不具合がよく発生するパーツで、新品では高額になるため、リビルド部品として一番よく使われているようです。

車の中古部品とリビルド部品の違いやメリット・デメリット

中古部品とリビルド部品とはどういったものなのか、少しおわかりいただけたでしょうか。では次に、その中古部品とリビルド部品それぞれのメリット・デメリットとはどういったものか、また、その2つを比較してみたいと思います。

中古部品のメリット・デメリット

まず、中古部品のメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。

中古部品のメリット

新品部品、リビルド部品に比べ価格が安い
中古部品は、新品部品より安いのはもちろん、手の加わったリビルド部品よりも更に安くなっています。修理代は主に部品代と作業工賃で決まりますので、部品が安い中古部品を使うと、修理代も安く抑えられます。

ゴミが減り環境に優しい
中古部品として使うことがなければゴミとなってしまいますし、新品パーツを新たに作るとなると、作業工程において二酸化炭素やフロンガスを排出することにもなります。こういったことから、中古部品を使うことは環境を守ることにもつながっています。

低年式車にとっては、適正部品となる
かなり年式の古い車に高額な新品部品を使うと、少しもったいないですが、中古部品を使えば適正な部品となります。

中古部品のデメリット

手に入らない部品がある
中古部品は廃車から取り外した「使える」部品となりますから、使える部品がない場合もあります。供給が安定しないことが最大のデメリットになるかもしれません

劣化は避けられない
中古部品は廃車などから取り出して、そのまま再利用することになります。一応、動作確認はされてはいますが、新品部品と比べるともちろん劣化していると考えておいたほうがよいと言えるでしょう。

保証期間が短い
中古部品の保証期間はかなり短いものとなっています。例えば、エンジンやミッションの保証期間は6か月(5,000kmを超えたものを除く)、オルタネーター、セルモーター、コンプレッサー、パワステポンプ、ターボチャージャーなどの保証期間は3ヶ月(3,000kmを超えた場合を除く)、トランスミッション関連部品、足まわり部品、電装部品などは1ヶ月(1,000kmを超えた場合を除く)となっています。

リビルド部品のメリット・デメリット

では次に、リビルド部品のメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。

リビルド部品のメリット

修理代が抑えられる
新品部品より価格はかなり安いので、リビルド部品を使うと修理代が抑えられます。例えば、部品の値段はおおよそ以下のとおりとなっています。
部品 新品 リビルド部品
オルタネーター 50,000円 25,000円
トランスミッション 300,000円 200,000円
ドライブシャフト 30,000円 10,000円
スターター 30,000円 15,000円

故障する率が低い
厳しい基準が設けられているので、新品部品に劣らない品質の高さがあり、故障する率が低いと言えます。

保証期間が比較的長め
パーツやメーカーにより違いはあるかと思いますが、1年~2年と非価格的長めの保証期間がつけられているようです。

リビルド部品のデメリット

質にバラツキがある
厳しい基準で作られたリビルド部品ですが、ベースとなっているのは中古部品ですので、目に見えない劣化などもあり、中には質が劣るものも含まれていることがあります。

メーカーによる品質の差がある
リビルド部品には国が定めたような基準はありません。部品を生産するメーカーの技術に委ねられているのが現状です。もちろん、とても良いリビルド部品を作っているメーカーもありますが、まれに粗悪品も存在するようです。個人でリビルド部品を購入する場合は気をつけなければいけません。

中古部品とリビルド部品の違い

中古部品とリビルド部品にはそれぞれメリット・デメリットがあるのが、おわかりいただけたと思います。次は、中古部品とリビルド部品の違いについてご説明します。違いを把握しておけば、修理の際にどちらを使ったほうが良いかの目安になるかと思います。

中古部品は、廃車などから取り出してそのまま使います。
リビルド部品は分解し、摩耗した部分などは新品部品に変え、新たに組み立てます。
中古部品の保証期間は数か月の短いものが多いです。
リビルド部品の場合1年~2年程度の保証期間があります。
中古部品は、動作確認だけを行います。
リビルド部品は新品に近い性能を持つよう作られています。
価格は中古部品は安くなっており、リビルド部品の方が比較的価格は高くなります。
以上が、中古部品とリビルド部品の大きな違いになります。例えば、今乗っている車の廃車や買い替えの時期がある程度もう決まっていて、それまでは修理をして乗り続けたいと思われる場合などは、コストが一番かからない中古部品を使っておくのがいいかと思います。

まとめ

以上、中古部品とリビルド部品について説明させていただきました。中古部品やリビルド部品を使えば修理代が安く抑えられます。「古い車にわざわざ新品部品を使うのも…」と思われていた方は、中古部品やリビルド部品を検討されてはいかがでしょうか?

部品は基本的に、新品→リビルド部品→中古部品の順で、質、値段ともに下がっていきます。今お乗りになっている車の年式・走行距離と部品の質・価格のバランスを考えて、修理部品を選ぶようにしてみてください。

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