最近は古くなり不要になった車は、廃車買取に出される事が多くなってきています。そんな中、しばしばある疑問を持たれている方がいます。
「廃車買取に出した車が販売される事があるのか?」と。そこで、今回は廃車買取に出した車が再販される事があるのかどうかについて、ご紹介いたします。
目次
廃車買取の車が再販される可能性
廃車買取に出した車が販売される事があるかどうかという点についてですが、結論から言いますと、可能性はあるです。もちろん、これは可能性の話ですので、廃車買取に出した車すべてに該当するわけではありません。
では、どういった場合に販売される可能性があるのかというと、それは廃車買取に出した車の状態と、その買取を行った業者のスタイル次第となります。この点については、次章で詳しくご紹介いたしましょう。
廃車が販売される理由
それでは、なぜ廃車買取に出した車が中古車として再販されているのか、その理由について詳しくご紹介していきましょう。
車がまだ現役で価値がある場合
まず一番大きな理由としては、廃車買取に出した車がまだまだ現役で活躍できる状態(走行距離6万キロなど)で、中古車としての需要がある車であるという事です。
中古車として価値がある車であれば、解体して鉄資源としてリサイクルするよりも価値が高く、中古車として販売した方が手間も少なくて済むので、買取店としても大歓迎な車なのです。
販路がある業者なら高利益を狙える
また、依頼される廃車買取業者が持っている販路も重要な理由となります。
廃車買取業者は業者ごとに様々な販路を持っており、買い取った車はすべて解体に回して鉄資源のリサイクルだけで利益を出している業者もあります。
そして今回のように、中古車として価値のある車は自社もしくは提携店で中古車として販売できる販路を持っている業者は、その方が利益率は高くなるので、廃車として買い取った車でも解体に回さず中古車として販売します。
海外では廃車の基準に達していない
3つ目の理由としては、日本でいうところの廃車の基準が、海外から見ればまだまだ使える状態だという事です。
日本では10万キロだったり製造から10年という廃車の基準がありますが、海外の場合は普通に20万キロ走っている車はゴロゴロ存在するのです。
しかも、日本車は海外車に比べて頑丈で壊れにくい傾向にありますので、日本で価値のない車と判断されても、海外で需要のある車種であれば輸出して売る事ができるのです。
もちろん、輸出できるのは海外販路を持っている廃車買取業者に申し込みされた場合のみです。
販売された方がメリットが大きい
ここまでくると、ある疑問が湧いてくる頃でしょう。
ネコ店長
あれ?それって業者にメリットはあるけど、こっちには関係なくない?
実は、廃車買取に出した車が中古車として販売された方が、こちら側にもメリットはあったのです。
査定額が高くなる
前述でもご紹介の通り、中古車として販売した方が廃車買取業者としては再販による価格が大きく、より利益につなげる事ができます。なので、それだけその車の買取を他社に取られたくないと考えます。そのため、中古車として再販できるような車であれば、通常の解体に回すしか道がないような車よりも査定額が高くなるのです。
ネコ店長
売る側としては、査定額のUPはこの上ないメリットですね。
廃車完了までの期間が短い
2つ目のメリットは、中古車として販売される車は運輸支局(昔は陸運局という名称でした)での廃車手続き完了までの期間が短いというメリットがあります。
通常、解体を行う場合は先に解体業者でのスクラップ作業が必要になります。この作業自体は1日で終わりますが、作業開始までに2日〜1週間ほどの期間がかかり、運輸支局での手続きはその後に行われることになります。
これに対して、中古車としての扱いの場合は現在の名義の抹消のみですので、手続き自体は1日で完了するのです。この事から、廃車完了タイミングによって変動する還付金も、中古車としての扱いの方が多めに返ってくる可能性が高くなるのです。
まとめ
このように、例え廃車買取に車を出したとしても、車の状態や業者の販路次第では中古車として販売される事があるのです。パッと見は廃車として売りに出したので、中古車として販売されている光景に違和感を覚えるかも知れませんが、そうなる事でデメリットが発生する事はなく、むしろ査定額のアップや廃車完了までの期間が短いなどのメリットの方が多いのです。
なので、万が一廃車買取に出した車が中古車として売られているのを見かけたら、あの契約はラッキー案件だったのだと認識してしまって大丈夫です☆☆なお、海外販路のある業者で、なおかつ人気のある車種(時期によって変動)だった場合は、異常な高値で売れる事がありますので、一度無料査定で確認されることをお勧めいたします。