一時抹消登録とは
一時抹消登録とは、入院や海外出張などで、長期間に車を使わない場合、税金の支払いを止めるなどの理由で、「一時的に廃車状態にして下さい」と運輸支局に届出する手続きです。軽自動車の場合は、軽自動車検査協会で行い、自動車検査証返納届といいます。道路運送車両法第16条にもとづく手続きのため「16条抹消」と呼ばれることもあります。
永久抹消登録との違い
永久抹消が、車を解体してしまうのに対して、一時抹消は車自体は残しておく手続きです。一時抹消登録した車は、後日、その車をまた使用したいときには再登録をすることで、新しいナンバープレートをもらい、再び使用することができるようになります。そのため、盗難にあった車が、いつか戻ってくることに望みをかけて一時抹消にとどめておくという使い方をされることもあります。
つまり、「いつかまた乗るかもしれない車」を、一時的に廃車にする手続きだと言えるでしょう。永久抹消と一時抹消のどちらにするか迷った場合は「今後、この車にまた乗る可能性があるか?」という点が判断のポイントになります。一時抹消をした車は公道を走れなくなりますが、車は手元に残るので、保管場所の問題がないか確認しておく必要があるでしょう。
一時抹消登録すべき理由
一時抹消の主な狙いは税金の支払いを止めることです。手続きの手間を考えると、自動車に乗らない期間が3ヶ月くらいなら一時抹消手続きはしない方がいいかもしれません。
ただし、永久抹消と同様に、ローンが残っている場合には、一時抹消登録は行えません。これは所有者が、販売店やクレジット会社になっているからです。この場合には、まずローンを払い終え、所有権解除の手続きをしなければなりません。
まとめ
永久抹消との違いは、一時的に使用を停止するか、永久に使用を停止するかです。一時抹消登録とは言え、ナンバープレートを外して、各機関に持っていくなどの手続きがあるので、その手間を考えると、自動車に乗らない期間が3ヶ月くらいなら一時抹消手続きはしない方がおすすめです。