ネット上で廃車の際に必要なものとして、何故かリサイクル券の費用の支払いが挙げられているものをよく目にします。が、他のサイトでは廃車時に、リサイクル料金の支払いは不要という記載も見かける事があります。
そこで、ここでは実際はどちらが本当のことなのかをご紹介しようと思います。
目次
厳密には両方とも正解
まず、結論から言いますと、廃車時にリサイクル料金の支払いが必要になるかどうかというと、両方とも正解と言えるのです。
なんじゃそりゃ、と思われるでしょうが少し待って下さい!
99%は支払いの必要はなし
そもそも、このリサイクル料金とは車を新車で購入するタイミングで支払いが必要なものです。そして、その支払いを行なった証拠としてリサイクル券を手渡される事になりますので、廃車時には基本的にリサイクル料金を支払う必要はないのです。
なお、このリサイクル券は中古車として売った場合でも、中古車を購入する場合でも車と一緒に譲渡されるもですので、中古車で購入した人は廃車時にリサイクル料金の支払いが必要になるといった事もございません。また、仮にリサイクル券を紛失してしまった場合であっても、自動車リサイクルシステムにて車台番号に紐づけられた支払い履歴が残っていますので、券がなくても支払いは必要ないのです。
まぁ、これを踏まえると「支払いが必要」と記載しているサイトは、99%の人に対しては嘘の発信をしている事になりますね。
リサイクル料金の支払いが必要なパターン
では、廃車時にリサイクル料金の支払いが必要になるパターンとして、どのような物があるのかをご紹介しましょう。
そもそも新車購入時にリサイクル料金の支払いも必要になったのは、2005年のリサイクル法の制度が適用されたタイミングからですので、これ以前に購入された車に関しては、リサイクル料金の支払いがされていない可能性があるのです。
つまり、この記事の作成時点(2020年)で言えば、すでに15年前になりますので、当時に新車で購入していても製造から14年が経過、中古車で購入されている場合はさらに年数の経っている車と言えるでしょう。そうなると、車に課税される自動車税と重量税の両方が重課により増税されていますので、現時点でそのような車を持たれている人は本当に1%程度でしょう。
ネコ店長完全に0ではないので、「両方とも正解」なのです。
マニアックな話
ちなみに、2004年に購入した車は上記の通り購入時にはリサイクル料金の支払いはありませんでしたが、それ以降の車検をディーラーなどで受けられている場合は、ディーラーからリサイクル券の請求をされて支払いを済ませている場合があります。
ただし、町工場などでの車検の場合はリサイクル料金の請求を行うことはなく、そのまま今に至る場合もありますので、99%以上の車がリサイクル料金を済ませていると言われています。
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自分の車のリサイクル料金の確認方法
上記を踏まえて、自分の車がリサイクル料金を支払っているかどうか確認されたい方も多いでしょう。そこで、ここからは車のリサイクル料金の支払い状況の確認方法についてご紹介していきましょう。
一番簡単な方法
まずは、リサイクル料金の支払い状況を一番簡単に、なおかつ手っ取り早く確認する方法についてご紹介しましょう。
それはリサイクル券の有無を確認するという方法です。
リサイクル券を持っている場合は、その書類が支払い後に発行されるものですので、確実にリサイクル料金の支払いは済んでいる事になります。もし、リサイクル券の存在を確認できた場合は、支払い完了後ですので、廃車を行なったとしても改めてリサイクル料金の支払いは不要ですので、ご安心ください。なお、リサイクル券は基本的には車検証と一緒に保管されている方が多くいますので、見当たらない方は車のグローブボックスなどを確認してみると良いでしょう。
ここで確認できればメッチャ楽ですね
リサイクル券がない場合
上記に対して、リサイクル券が手元に無い場合についてもご紹介しておきましょう。
この場合は、単にリサイクル券を紛失しただけのパターンと、2005年以前に購入した車のどちらかに該当する事でしょう。
かなり重要な分かれ目になりますので、ここは廃車を行う前にきっちりと確認しておく必要がある部分です。そして、その確認方法は前述でも少し触れましたが、自動車リサイクルシステムというサイトから検索が可能です。
ここから車検証に記載の情報を入力して検索をかけると、「預託状況」という項目を確認することができます。ここが「未預託」となっている場合は残念ながらリサイクル料金の支払いは済んでいませんので、廃車時には支払いが必要になります。
逆にここが「預託済み」という記載になっている場合は支払い済みですので、廃車時に支払う必要はありません。また、そのページをプリントアウトすれば紛失したリサイクル券と同じ効力を持つ書類として活用する事も可能ですので、ついでにコピーやスクリーンショットを撮っておきましょう。
廃車申込の時に必要になるので、忘れずに写真を撮っておきましょう!
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まとめ
以上の事から、廃車時にリサイクル料金の支払いが必要な方は、いるにはいるが極々少数ですので、ほとんどの方は改めて支払いの必要はないという事になります。
その判断は、手元にリサイクル券があるかないかで判断でき、もしリサイクル券がない場合であってもリサイクルシステムで過去に支払いが行われたかの確認ができますので、ご安心ください。もし、廃車する場合はリサイクル券の提出が必要ですので、代替えとして使えるそのページの写真もついでにプリントアウトして提出するようにすれば、二度手間にならずに済みます。
巷にはヘンテコな情報も流れていますので、正確な情報を把握しておくことは非常に大事になります。