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サポカー補助はどうすれば受けれる?高齢者ドライバーの事故を防ぐには?

近年、高齢者によるブレーキの踏み間違えなどの交通事故が増加傾向にあります。日本は高齢化社会ということで、益々このような高齢者ドライバーによる交通事故が増えていくことが懸念されています。高齢者ドライバーによる事故を防ぐためには、高齢者はどのような選択をしていけばよいのでしょうか?

高齢者ドライバーの事故はなぜ多い?

統計によると、国内の交通事故の件数自体は減少傾向にあるそうですが、その中において高齢者(65歳以上)の交通事故はあまり減少しておらず、死亡事故にいたっては65歳以上の高齢者が半分以上を占めているという結果が出ているそうです。

高齢者は若い人に比べ事故を起こしやすいと言えますが、高齢者はなぜ事故を起こしやすいのでしょうか?
今まで長年車を運転してきて事故など一度も起こしたことがないという方も、高齢になり突然大きな事故を起こしてしまうことがあります。年齢を重ねるとともに自分では気づかないうちに身体的に色々な変化が起こっているようですよ。

ネコ店長
どういったことがあるのか具体的に見ていきたいと思います。

視力の低下

高齢になると視力の低下が進んでしまい、60歳を過ぎると急激に悪くなってしまうそうです。目のレンズも黄色っぽく変色を起こし、全体的に黄色がかった色に見えてしまうようになり、「ぼやける」「目がかすむ」「膜がかかっているように見える」などといった症状が出てきてしまいます。標識や信号の見落とし、速度の誤認などで事故を起こす可能性が高くなってしまいます。

私も以前、青信号になって横断歩道を歩き始めたら、左側から車が結構なスピードで走ってきてクラクションを鳴らされました。その車は急ブレーキで横断歩道直前で止まったため事故にはなりませんでしたが、60歳くらいのドライバーだったので赤信号であることを見落としていたのだろうと思います。

聴力の低下

20歳を過ぎると聴力も徐々に衰えていきます。20歳という割と早い時期から少しずつ衰えていくため、高齢者は自分が耳が悪くなったという自覚があまりありません。聴力が弱ってしまうと、他の車のエンジン音が聞こえず、すぐそばに他の車がいることがわからなかったり、警報機の音や救急車のサイレンに気づかないといったことがあります。

また、電気自動車などは今までのガソリン車と比べ非常に音が静かで、近づいて来ていることに気づかないこともあります。高齢者にはエンジン音がより聞こえづらい状況になっていると言えます。

判断能力・操作能力の低下

高齢者は若い頃に比べ、判断能力や操作能力も衰えてしまいます。何かが起こった時に瞬時に的確な判断ができなかったり、操作ミスをしてしまうことにより、例えば、走行中に横から何かが飛び出してきたとき、若い頃なら瞬時に急ブレーキを踏むことができたとしても、高齢になると、ブレーキを踏まなくてはいけないという判断が遅れ、その上、ブレーキとアクセルを踏み間違えてしまうといったことも起こってしまいます。
そうなると大事故につながる確率は格段に高くなってしまいます。またこういった判断能力・操作能力についてもなかなか自覚することが難しいため、高齢者が事故を起こしやすい原因となっていると思われます。

サポカー補助金

高齢者ドライバーの操作ミスなどによる交通事故が増えているため、政府はその防止のために、予防安全装置搭載車を購入する際の補助として「サポカー補助金」を令和元年度補正予算案に盛り込みました。

65歳以上の高齢者はセーフティ・サポートカー(安全運転サポート車)を購入する際、新車購入なら最大10万円、後付け装置導入の場合は4万円を補助金として受け取れることになります。近年、先進安全技術搭載の車が数多く開発・販売され、高齢者ドライバーだけに限らず全てのドライバーの安全運転をサポートしてくれています。

サポカー補助金対象者

令和2年度中に満65歳以上となる高齢運転者
令和2年度中に満65歳以上となる高齢運転者を雇用する事業者

補助金額

気になる補助金額ですが、対歩行者衝突被害軽減ブレーキおよびペダル踏み間違い急発進抑制装置搭載車は最大10万円(中古車の場合は最大4万円)、対歩行者衝突被害軽減ブレーキ搭載車は最大6万円(中古車の場合は最大2万円)、ペダル踏み間違い急発進抑制装置後付け車は最大4万円となっています。もちろん対象者は軽自動車も含まれています。

サポカーの種類

サポカーには大きく分けて「サポカー」と「サポカーS」の2種類があり、また「サポカーS」は衝突被害軽減ブレーキの機能に応じて3つに区分されます。「サポカーS」は特に高齢者に推奨される車となっています。では具体的にどういったものか見ていきたいと思います。

サポカー

衝突被害軽減ブレーキを搭載した車で、すべての運転者に推奨する自動車となっています。搭載されたカメラやレーダーにより前方に車両や人を検知した際、衝突の可能性がある場合はドライバーに警報し、衝突の可能性が高くなった場合は自動でブレーキを作動します。高齢者だけでなく、若い人にもとても安心できる機能がついた車ですね。

サポカーS

サポカーSは、上記のサポカーに搭載されている衝突被害軽減ブレーキに加え、高齢ドライバーの事故の原因に多いと言われるブレーキとアクセルの踏み間違いを防ぐ機能(ペダル踏み間違い時加速抑制装置等)を搭載した車です。ペダル踏み間違い時加速抑制装置は、停止時や低速走行時において、搭載されたカメラーやレーダーが前方・後方の壁を検知していると、アクセルを踏み込んでも急加速を防止するシステムとなっています。

またサポカーSは搭載されている機能の種類によって3つに分けられています。機能を詳しく理解した上で車選びに役立てたいですね。

サポカーSベーシック

低速衝突被害軽減ブレーキ(対車両)・・・時速30km 以下で作動します。
ペダル踏み間違い時加速抑制装置・・・停止や低速走行時に車載のカメラやレーダーが前方に人や車両を検知すると、アクセル踏み込みによる急加速を防止します。

サポカーSベーシック+

衝突被害軽減ブレーキ(対車両)・・・車載のカメラやレーダーが前方に車両を検知すると、衝突の可能性がある場合はドライバーに警報し、追突の可能性が高い場合は自動でブレーキが作動します。
ペダル踏み間違い時加速抑制装置・・・(サポカーSベーシックと同じ)

サポカーSワイド

衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)・・・車載のレーダーやカメラが前方に人を検知し、飛び出しなどで危険の可能性がある場合はドライバーに警報し、衝突の可能性がある場合は自動ブレーキが作動します。
ペダル踏み間違い時加速抑制装置・・・(サポカーSベーシックと同じ)
車線逸脱警報・・・車載カメラで道路上の車線を検知、はみ出しそうになったり、はみ出してしまった場合にドライバーに警報します。
先進ライト・・・夜間の歩行者を発見した際や、前方の車両を検知した際にハイビームとロービームの切り替えを行ったり、ハイビーム時に前方車両や対向車のエリアのみを部分的に減光します。

留意点

総予算額は約1,127億円となっていますが、申請総額が予算額を超過する場合には申請締切前であっても募集が終了となりますのでご注意ください。
中古車も対象となりますが、令和2年3月9日以降に中古車として登録(登録車)又は検査証交付(軽自動車)された自動車が対象となります。
後付け装置については、認定を受けた取扱事業者以外が取付を行ったものは補助の対象外となります。

サポカー補助金対象の新車車種は?

気になるサポカー補助金対象の車種ですが、トヨタなら40車種以上、日産は15車種以上、ホンダは19車種以上、マツダは18車種以上となっています。他にもスズキやスバル、三菱、ダイハツなどにも対象車種がありますし、アウディ、ジャガー、ベンツ、BMW、ポルシェなど海外メーカーの車もたくさん対象となっています。

またグレードによって補助金の額も異なってきますので、欲しいと思っている車種のサポカー補助金がいくらなのか、詳しくは各メーカーのHPなどでチェックしてみてください。ここでいくつか代表例を挙げてみたいと思います。

トヨタ

プリウス

グレード補助金額
Aプレミアム "ツーリングセレクション"10万円
Aプレミアム
A "ツーリングセレクション"
A
S "ツーリングセレクション"6万円 (オプションでパーキングサポートブレーキ(ペダル踏み間違い急発進等抑制装置)をつければ10万円)
S
E

ランドクルーザープラド

グレード補助金額
TZ-G6万円
TX "Lパッケージ"
TX

カローラ

グレード補助金額
HYBRID WxB10万円
HYBRID S
WxB
S
HYBRID G-X6万円 (オプションでパーキングサポートブレーキ(ペダル踏み間違い急発進等抑制装置)をつければ10万円)
G-X
WxB (6MT)6万円

日産

リーフ

グレード補助金額
全車種10万円

ルークス

グレード補助金額
全車種7万円

ホンダ

フィット

グレード補助金額
全車種10万円

メルセデスベンツ

Aクラスセダン

グレード補助金額
A 180 スタイルセダン10万円
A 200 d セダン
A 250 4MATIC セダン
Mercedes-AMG A 35 4MATIC セダン
A 180 セダン6万円

こういったサポートカーを選択するだけで事故を起こしてしまう可能性が減り、補助金までもらえるというのは嬉しい限りです。しかし、完全に頼りきってしまうのはよくありませんので、ご自身でもこれまで通りの安全運転を心がけるようにしてください。

運転免許証の自主返納

高齢者ドライバーにとっての選択肢はサポカー補助金対象車の購入だけではありません。運転に自信のなくなった高齢者の方や、運転の機会が少なくなってしまった方、また事故は起こしたくないので運転はもうやめておこうと思われる方には、運転免許証自主返納という方法もあります。

高齢者ドライバーによる交通死亡事故がなかなか減らず、またサポカー補助金対象となるような予防安全装置搭載車はあるとはいっても100パーセント安全とは言い切れません。そのため運転免許証を自主返納される高齢者が大勢いらっしゃいます。

運転免許証を自主返納するだけでも構いませんが、運転免許証を自主返納して運転経歴証明書を発行してもらうと、様々な特典を受けることができます。せっかくなのでお得な運転経歴証明書を発行してもらいましょう。どういう書類が必要になるのか、またどのような特典があるのか見ていきたいと思います。

運転免許証の自主返納と運転経歴証明書の発行について

免許証の自主返納は、警察署や各運転免許センターで手続きを行います。手続きには必ず本人が赴かなくてはなりませんが、どうしても本人が行くことが難しい場合は家族による代理申請も可能です(代理申請の場合は委任状が必要になります)。

運転経歴証明書で特典を受けるまでの流れ

運転免許証自主返納から運転経歴証明書で様々な特典を受けるのに複雑な手続きなどはありません。

運転免許証の返納または、運転免許を失効して5年以内に警察署や運転免許センター等で運転経歴証明書を申請
運転経歴証明書を受け取る
サポート企業等で運転経歴証明書を提示、特典を受ける

運転経歴証明書発行に必要な書類等

運転経歴証明書発行に必要な書類等は以下になります。

運転免許取消・一部取消申請書(申請用紙は運転免許センター・警察署にあり)
運転免許証
運転経歴証明書交付申請書 (申請用紙は運転免許センター、警察署にあり)
申請用写真 1枚(3センチ×4センチ・6ヶ月以内のもの・無帽、正面、上三分身、無背景)(運転免許センターで手続する場合は不要)
手数料 1,100円

受けられる特典

運転経歴証明書を提示することにより受けられる特典は、各自治体ごとに異なるようですが、商品購入の際の割引や送料割引、タクシー運賃割引、バスや電車運賃割引などがあります。

車を手放すことによって外に出かける機会がどうしても減ってしまうかと思われますので、タクシー運賃やバス運賃などの割引はとてもお得な特典と言えるかもしれませんので、利用しない手はありません。また特典は本人だけでなく、家族や同伴者が対象となる場合もあります。詳しくは各自治体のホームページや、全日本指定自動車教習所協会連合会ホームページ「高齢運転者支援サイト」掲載されていますので、そちらをご覧ください。

また、運転経歴証明書は運転免許証と同じように公的な身分証明書として”生涯”使うことができますので、運転免許証返納によって身分証明書がなくなる心配はありません。

廃車という選択肢

安全性能の高い車を買って今までどおり車に乗り続けるか、万が一のことを考えて運転免許証を自主返納するか難しい選択ではあります。どうしても車がないと生活ができないような地域にお住まいの高齢者の方は、車があった方が良いかもしれませんが、ある程度公共交通機関が行き届いている地域の方は、やはり交通死亡事故を防ぐために運転をやめられたほうがいいかもしれません。

車を手放すと税金の納付義務はなくなりますし、自賠責保険や任意保険をかける必要もありません。高い車検費用や修理代なども支払う必要・心配がなくなります。思い切って運転免許証を自主返納して、今お使いの車の廃車を考えられてみてはいかがでしょうか?

廃車費用も手続きも無料

今までは車の買い替えをするときに、ディーラーに下取りをしてもらっていたという方も多いのではないのでしょうか?では、次の車を買わないとなった時に、不要になった車はどうすればいいのでしょうか?どこかのディーラーに、新車は買わないけど手数料を払って廃車をどうにか頼み込む?中古車だから中古車販売店に売る?

ネコ店長
いえいえ、そんなもったいないことはしないでください!
中古車販売店では中古車として再販できる車は買い取ってもらえますが、中古車としてはもう売れないような低年式車や多走行車などの場合は廃車手数料を請求されてしまうことが多いのです。
しかし、廃車を無料で受け付けてくれるところがあるのをご存知でしょうか?廃車買取専門の業者では廃車にかかる費用は大体が無料で行ってくれます。ですが、例外もあるため廃車無料とうたっていても、実際はあとでレッカー車利用料を請求されたなどというトラブルもありますので気をつけてください。

おすすめ廃車買取業者は?

では、おすすめの廃車買取業者はあるのでしょうか?結論から申し上げますと、あります!一番のおすすめはカーネクストです。

カーネクストでは事故車や故障車、水没車、車検切れの車などどんな状態の車でも廃車にかかる費用は無料、その上、海外輸出なども積極的に行っているため、他の廃車買取業者よりも高価買取をしてくれる可能性が高いのです!

また、運輸支局や軽自動車検査協会での面倒な廃車手続きなども手数料を一切とらずに無料で代行してくれるのです。もちろん追加費用などを取られる心配もありません。こんな良心的な業者は他にはないと思っています。
お住まいの地域のおすすめ廃車買取業者を紹介してるページを作りましたのでそちらも是非、見てみてください。

まとめ

自動車はとても便利ですが、取り返しのつかない事故を起こしてしまう事もあります。安全サポート機能はとても良いですが、100%の事故を防げるわけではありません。免許返納するとお得な特典もあり、廃車という選択肢もあります。ライフスタイルに合った良い選択肢を選びましょう。

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