車からいきなりキュルキュル!と音が鳴りだすとビックリしますよね。普段聞かない音が鳴ると誰もが不安になるものです。でも音が鳴っただけで、チェックランプが点灯しているわけではないし・・・と放置してはいけません!!悪化するとエンジンが止まってしまったりと大きな故障につながる恐れもあります。では、車からキュルキュル音が鳴った時どうよればよいのでしょうか?その対処法をご紹介します。
目次
キュルキュル音の原因は?
まず車のキュルキュル音ですが、一番考えられる音の原因としてはファンベルトである可能性が高いです。エンジンをかけたタイミングになるキュルキュル音・甲高いキュルキュル音はファンベルトによるものが多いのです。
ファンベルトってなに?
ファンベルトとは、エンジン部分のクランクシャフトの回転から動力を取り、車を動かすのに必要なエンジンの機構(オルタネーターやウォーターポンプ、エアコンコンプレッサーなど)を駆動させるためのベルトのことを言います。近年の車両では電動式のファンが多く採用されているためベルトを使用することが少なくなってきていますが、名称がそのまま定着していることもあり、最近では電動式ファンのことも含めてファンベルトと呼ばれています。
ファンベルトは車を動かすにはなくてはならないパーツですので、そんな重要なパーツが使えなくなったら電気の供給ができなくなり、エンジンが止まってしまいます。そうならないためにも定期的な点検が必要です。
キュルキュル音の原因その1
キュルキュル音がする原因として可能性が高いのゴムの劣化です。ファンベルトはゴム製ですのでゴム自体の経年劣化が考えられます。使い続けたベルトは摩擦熱やエンジンからの熱で硬化していきます。さらにゴムの性質上、あまり車にならないとしても時間とともにゴムは劣化してしまいます。あらかじめゴムは消耗品だということを理解し、ベルトの状態を見るようにすると良いでしょう。
キュルキュル音の原因その2
キュルキュル音がする原因その2はベルトの張力不足。いわゆる緩みです。プーリーという滑車を通して回転しファンベルトが動くという仕組みになっています。そのプーリーにかけられたベルトの張力が落ち滑りやすくなるといった状況になります。上記のゴムの劣化に伴いベルトが緩むことでキュルキュル音が鳴ってしまうといったことになるのです。単に緩んでいるだけならベルトの張りを調節すれば音は改善されることもありますが、劣化が原因となればキュルキュル音の再発する可能性があります。
キュルキュル音の原因その3
ベルトに劣化・不具合が見られない場合に考えられる要因としましては、プーリーやテンショナー(張りを戻す機械)といった機械に不具合があったり錆びてしまっているという状況です。それ以外にもポンプやコンプレッサーといったほかの部品などの不具合や故障で、プーリーが正常に回転しなくなり、ベルトに極端に摩擦が増えキュルキュル音の原因となる場合もあります。
機械の不具合や故障などが原因であればそのままにしているとエンジンが動かなくなってしまったり充電ができずバッテリー上がりなどオーバーヒートを起こしてしまうとベルト交換だけでは済まない事態となってしまいます。
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キュルキュル音が鳴った時の対処法
まずはどこからキュルキュル音が鳴っているのかエンジンルームを開け点検しましょう。エンジンルームを開けるとすぐにファンベルトは確認できます。ゴムがどのような状態になっているか確認し、特に異常がないとなった場合は補機類等も確認しましょう。正常であればカー用品店などで売っている鳴き止め剤を使用することで改善されます。
鳴き止め剤はベルトの劣化や損傷がひどくなければ使用できますが、ベルトにヒビや裂けている場所がある場合は使用しないでください。ベルトに劣化が見られる場合は早めのベルト交換を行いましょう。
ファンベルトの交換費用と所要時間
ファンベルトの交換に要する時間はおおよそ約1時間となっています。長時間かかるわけではありません。ですがファンベルトと言っても種類があるためその交換箇所によって作業時間のぜ前後はあるかと思われます。
ベルト交換にかかる費用は、約1万円程と考えていれば良いでしょう。もちろんベルト以外にも不具合が生じてしまっているとなった場合は費用が高くなることもあります。
キュルキュル音を放置するとどうなる?
交換しないとなぁ・・・。と思っているうちに放置しているとベルトが切れてエンジンが止まってしまいます。走行中にいきなり止まってしまうのは考えただけでゾッとしますよね。
実際にベルト交換をせず放置してしまった場合、エンジンが止まってしまうわけですから動かなくなった車のレッカー費用や修理代と早期にベルト交換をしていればかからなかったお金がかかってしまいます。レッカー費用など思いのほか高額になることも。さらには、ベルト劣化をした状態で放置することにより、様々な箇所に支障をもたらします。車が使えなくなってしまう前にしっかりと対処しましょう。
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