車のバッテリーの多くはボンネットの中に搭載されています。そのバッテリーですが、どのような役割があり、バッテリーの充電時間や交換時期について皆さんはご存知ですか??この記事はバッテリーについて詳しくご紹介しようと思います。ハイブリットカーや電気自動車、特殊車両については内容が異なる場合もありますのでご注意ください。
目次
バッテリーの役割と構造について
バッテリの役割はとても重要で、車の心臓部分となっています。バッテリーはエンジンの始動をはじめ、ヘッドライトや各種ランプ、カーナビやオーディオ類、ワイパーなど車の様々な電装品に電力を供給しています。また、その電力を発生させるものをオルタネーターといいます。バッテリー内部は、電解液(硫酸)の中にプラス極板とマイナス極板が交互に重なって入っており、間にセパレーターが入っています。極板の活物質である鉛と電解液である硫酸の化学反応によって電気を起こしたり、蓄えたりしているのです。
※セパレーターとはプラス極板とマイナス極板を隔離し電解液を保持してプラス極板とマイナス極板との間のイオン伝導性を確保する部材
バッテリーの仕組み
車のバッテリーはオルタネーターと呼ばれる発電機がついており、オルタネーターはエンジンの回転を電気に変換することができるので、バッテリーはその発電した電気を充電して電力消費に備えているのです。簡単に言ってしまうとバッテリーは充電→放電を繰り返して車を動かしているといった感じですね。
バッテリーを充電する方法と充電時間
ざっくりとバッテリーの構造や仕組み関してご紹介しましたが、バッテリーの充電にはどのくらい時間がかかるのでしょうか??車の充電と聞くと時間がかかるというイメージの方が多いのではないでしょうか?
車を走行させて充電する
バッテリーを充電する方法で一番多いのがやはり、車を走行させて充電する方法です。
通常エンジンに設置されているオルタネーターをエンジンの力で回転させ発電を行うことで自動的にバッテリーが充電されます。週に1度程アイドリンを15分ほどしてから50km以上のスピードで、最低でも30分~1時間程走行しましょう。満タンにさせるには2~3時程走行すると十分に充電ができます。また、充電を目的とした走行であればエアコンやカーオーディオなどの電力消費を極力抑えることで効率よく充電ができます。
アイドリングストップでも充電を行うことは出来ますが、走行時に比べるとゆっくりな充電となります。
※注意点としてはオルタネーターが古い場合や、クラシックカーでは充電できませんので覚えていてくださいね。
バッテリーの充電器を使用する
カーバッテリー充電器で充電する方法もあります。カーバッテリーはカー用品店や通販でも購入できますので、カーバッテリー充電器をお持ちの方はバッテリー上がりが起こっても自分で解決ができますね。カーバッテリー充電器の使い方はとても簡単です!ボンネットを開けケーブルを取り付けて充電器の電源を入れるだけです。
取り外す際は、マイナス端子から取り外すようにしましょう。
バッテリーの寿命
バッテリーの寿命はおおよそ2~3年程となっています。ただし、車の使い方によってかなり差出てきます。
車のバッテリーは車の使用頻度が少なく、近場での買い物でしか主に使わない。となるとエンジンの始動回数が増え負担が大きくなることからバッテリーの寿命は短くなります。また夜間走行が多い・雨天時しか走行しない・電装品が多い等も寿命を短くなりがちです。バッテリーは車の乗り方次第で寿命が異なりますので、自分のライフスタイルに合わせてバッテリーの交換をきちんと行いましょう。
バッテリー寿命を知らせる前兆
バッテリーの寿命を知らせる前兆として一番多いのはヘッドライトの明るさが落ちる、ウィンカーやパワーウィンドウの動作が若干遅くなる、エンジン始動に時間がかかる、などがあげられます。
また、アイドリングストップが搭載されている車の場合は、信号待ちなどでアイドリングストップする頻度が減ったらバッテリーの寿命が近くなっています。
バッテリー寿命を縮めてしまう原因
バッテリーの寿命を縮めてしまう原因として普段から注意したいのが、スモールライトや室内灯の点けっぱなしです。車には複数のライトがありますがそのライトが点けっぱなしになっているとバッテリーの寿命を大幅に縮めてしまっているのです。さらに、ライト同様にスイッチの入れっぱなしも要注意です。エアコンやオーディオなど様々なスイッチがありますがそれらを入れっぱなしにしているとエンジンの始動時にセルモーターにエアコン、オーディオと同時にあらゆる箇所へ電力供給をしなければいけないため、バッテリーにかなりの負荷がかかってしまうのです。普段のちょっとしたことを注意するだけで、バッテリーの寿命は伸ばすことができるのです!
バッテリー交換時期や交換方法
バッテリーの交換時期の目安は様々あります。まずは、メーカの定めた保証期間を目安に交換をするのが良いでしょう。保証期間を過ぎてしまっている状態で使用していると思わぬ大事故につながりかねません。走行距離が少ないからもったいない!等は思わず交換するようにしましょう。
また上記でもご紹介しました、”バッテリー寿命を知らせる前兆”が現れた場合やバッテリー上がり起こってしまった場合はしっかりと点検を行いましょう。バッテリー寿命を無視して走行していると車のほかの部分へ影響が出てしまい、結果的に高額な修理費用がかかってしまう事もあります。また、路上の真ん中でバッテリーの寿命により走行ができなくなってしまったら大事故になってしまいますよね。
ちゃんとバッテリー交換をしていたら良かった・・・・と後悔する前にバッテリー交換を行いましょう。
バッテリーの値段
バッテリーの値段は車種やグレードによって異なります。さらに購入先によってもかなりの差がありますのでどこで買って、どのように交換すればよいのかわからないという方が多いのではないでしょうか。おおよそではありますがバッテリーの値段は約1万円~3万円となっていて、交換依頼をする場合はバッテリーに+工賃となります。工賃はおおよそ1,000円程でしょう。車の交換部品となりますので安くはない金額ですが、バッテリーは車の心臓部分でもあります。時期を見て必ず交換するようにしましょう。
まとめ
バッテリーの充電時間や方法、寿命や交換時期についてバッテリーについて詳しくご紹介していきましたが、皆さんの疑問点は解決できたでしょうか?バッテリーはとても重要な部分となりますので注意が必要です。