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現役の解体業者が教える"廃車にするような車をより高く売る方法"

現役の解体業者が教える"廃車にするような車をより高く売る方法"


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廃車にするような古くてボロボロの車でも、解体業者に依頼すると最低でも乗用車なら1万円以上、軽自動車でも5,000円以上で買取ってもらえます。
※2016年3月1日〜5月31日の弊社見積り事例より

ここでは、この買取金額をより高くするためのノウハウをお伝えます。下取りを除き、車を買った中古車屋やディーラーなどに廃車を依頼してはダメです。

ディーラーの買取価格が0円ても諦めないで!

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■このような車でも買取りは可能です

・走行距離が10〜20万キロのような車
・製造から10年以上経っている車
・事故などでボロボロになった車
・動かないような故障した車

〜 目次 〜

1.なぜ、解体業者はボロボロの車が買取るのか?
 - 1-1.海外で使う車として価値がある
 - 1-2.付属品や部品に価値がある
 - 1-3.鉄などの素材そのものに価値がある

2.廃車にするような車を少しでも高く売る4つの秘訣
 - 2-1.売る月に注意する。高く売れる可能性が高いのは5〜7月。
 - 2-2.持ち込みをすれば、買取価格が3,000〜5,000円アップ
 - 2-3.税金や保険の還付はしっかり行う
 - 2-4.許可書を持っている業者から2〜3社に見積りを取る

3.しっかり廃車手続きにされたか確認する方法

4.まとめ

1.なぜ、解体業者はボロボロの車が買取るのか?

解体業者が買取りできる理由は以下の3点です。多くの場合は、「1-3.鉄そのものに価値がある」で説明する理由から買取りになります。

1-1.海外で使う車として価値がある

日本車は、海外でも「壊れにくい、安全性が高い」などを理由に人気があります。少し古いデータになりますが、日本自動車工業会2005年に発表したアメリカの乗用車販売台数に占める日本ブランド車のシェアは41.2%にもなります。
※2014年アメリカの高速道路安全保険協会による信頼度順位では、レクサス、トヨタ、マツダ、ホンダの順に、日本勢がトップ4位まで独占するほど

アメリカ以外でもアジアなどでは、日本では使われないような車体がボコボコしている車や、20万キロを超えているような車でも普通に使われていたりします。

そのため、日本では中古車として買取できないような車でも輸出用として、買取りしてもらえることがあります。

ハイエースやランクルなど海外で人気の車種や、車の状態がいい場合は輸出用として買取りされることが多いです。この場合は、解体業者よりも中古車の買取り業者の方が高く売れる可能性が高いので、中古車屋に査定依頼を出しましょう。

車検が残っている場合でも、輸出する場合は自動車重量税の還付は受けられません。税金の還付は、「2-3.税金や保険の還付はしっかり行う」で説明します。

1-2.付属品や部品に価値がある

カーナビやアルミホイールはもちろん、エンジンやミッションなどの部品にも価値がある場合があります。

このような部品は、国内でも同車種の修理などに使われるだけではなく、海外で使われている日本車の修理にも使えるので、業者間で部品だけの取引が日常的に行われています。

1-3.鉄などの素材そのものに価値がある【重要】

自動車には大量の鉄などの素材が使われています。重さにすると以下の通りです。

・軽自動車:1トン弱
・普通車(コンパクト、セダン):1〜1.5トン程度
・大型車(ミニバン、SUV):2トン前後

実は、車として使えない場合でも、素材としての価値があるため、どんなにボロボロな車でも売ることができます

車体(ボディガラ)を解体したときに出る素材には、鉄スクラップ、非鉄、雑品などに分類されて売却されます。

この中でも、鉄が一番多く使われているので、市場に出回る鉄スクラップH2(特級)の価格が廃車にするような車を売るときの価格に影響します。

鉄スクラップH2の相場は、株式会社鉄鋼新聞社のWEBサイトで確認できます。

アクセスすると、その日の鉄相場が以下のように表示されます。
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鉄の相場は、地域や日により異なりますが、例えば東京の場合だと2017年3月21日現在で20,500円/トンです。乗用車の場合、1〜1.5トンの鉄が使われているので、この例でいくと20,500〜30,750円の間で取引されていることになります。これらの鉄は海外で再利用されます。

但し、この値段は市場の価格なので、解体業者がお客さんから買取る価格ではありません。大まかですが、パーツなどのプラスアルファになる評価がない場合は、この相場の4〜5割くらいの8,000〜10,000円が実際の買取価格になることが多いです。

足回りは、鉄問屋等でギロチン加工され、国内需要向けに各電炉の規格で販売していますが、鉄スクラップに比べると買取価格に影響が少ないです。


2.廃車にするような車を少しでも高く売る4つの秘訣

2-1.売る月に注意する!高く売れる可能性が高いのは5〜7月

廃車にするときは、繁忙期を避けることで高価買取りになる可能性が高いです。

■繁忙期の場合

解体業者の繁忙期は12月〜3月です。これは、車を保有したまま4月を迎えると、その時点の所有者に自動車税の請求が来るため、この支払いを避けるために3月までに廃車手続きをする方が多いからです。

この支払いを避けるために、12月〜3月は廃車にする人が増えます。特に3月は通常月の1.5〜2倍に増えます。

kaitai01.jpg繁忙期は、解体業者の敷地内に抹消登録された自動車が山積みになります。車を置くスペースがなくなると、それ以上は車を引き取れません。

そのため、ほっといても車が集まる繁忙期は、無理に高いお金を出して買取る必要がないため買取価格が安くなります。

実際、この時期は「この価格で引き取れればラッキー」くらいの気持ちで値段付けをします。

実際には、4月を過ぎて自動車税を払ったとしても、廃車手続きをすると過払い分は還付されるので、繁忙期に売るのはお勧めできません。

■逆に繁忙期以外の場合

閑散期は4月〜7月 ※但し、4月は集めた車のスクラップ作業で忙しい
通常月は8月〜11月

解体業者は、繁忙期に集めたスクラップ作業が終わる5月頃から暇になります。業者もスタッフを雇い運営していることが多いので、暇だからと言って仕事がなくても人件費がかかってしまいます。

そのため、閑散期は多少お金を出してでも車を集めて仕事を確保するので、この時期は値段の交渉がしやすく、高く買取ってもらえる可能性が高くなります。

2-2.持ち込みをすれば、買取価格が3,000〜5,000円アップ

動かない車は、解体業者にレッカー車で引き取りに来てもらう必要がありますが、自走可能な場合は自分で業者のところに持って行くことで買取り金額にプラス3,000〜5,000円上乗せしてもらえることが多いです。

業者がお客さんのところに引き取りに行くと、ガソリン代や人件費がかかるため、楽な持ち込みは大歓迎されます。少しでも高く買取ってもらいたい場合には、自分で持ち込むことを伝えて交渉しましょう。

2-3.税金や保険の還付はしっかり行う

自動車を保有していると、以下のような税金を払っています。これらの税金は、手続きをすることで戻ってきます。

■自動車重量税

車の重さによりかかる税金。車検時などに2年か3年分まとめて払います。輸出の場合は戻りません。必ずリサイクル法に基づいた適正な解体をする必要があります。

自動車重量税還付金の求め方は、「還付金=納付された自動車重量税×車検残存期間÷車検有効期間」です。車検残存期間とは、「車を解体業者に持って行った日」と「一時抹消登録をした日」のどちらか遅い日の翌日から車検終了時までの期間のことを言います。
どちらか遅い日についての説明イラスト

【還付の手続き】
永久抹消登録と同時に、陸運局にある書類に記入して行います。申請後3ヵ月ほどで指定した銀行口座に振り込まれます。

■自動車税

車の所有者に、強制的に課せられる税金で、道路へのダメージを修復する為に負担するとされています。4月1日時点での自動車所有者とされていて、5月上旬に自動車税事務局から請求が来て1年分を先に支払います。

自動車税を支払いたくないために、3月末までに急いで廃車にする方が多いのですが、仮に4月以降に廃車にしても手続きをすれば還付されます。

【還付の手続き】
こちらは特別な手続きはなく、廃車手続きをすると自動的に自動車税の過払い分が還付される仕組みになっています。廃車手続き後、2ヵ月ほどで通知が来るので、指定の金融機関に持って行けば支払われます。

■自賠責保険

自賠責保険は、任意保険とは違い必ず加入しなければならない保険です。廃車後、保険の残り期間が1ヶ月以上だと、保険会社に連絡をして手続きをすることで返金されます。

【還付の手続き】

●普通自動車 (永久と一時抹消の場合)
保険会社に「登録事項証明書のコピー(永久抹消の場合)or一時抹消登録証明書(一時抹消の場合)」「自賠責保険所の原本」「所有者の認印」以上の3点+振込み口座を所定の用紙に書いて提出。

●軽自動車
契約した保険会社に「自動車検査書返納証明書のコピー」「自賠責保険所の原本」「所有者の認印」以上の3点+振込み口座を所定の用紙に書いて提出。


解体業者に買取ってもらう場合は、この還付金がどのようになるか必ず相談しましょう。業者によっては、還付金を上乗せして買取る場合もありますし、悪い業者の場合は、還付金があること伝えずに横取りする業者もいるので、注意が必要です。

2-4.許可書を持っている業者から2〜3社に見積りを取る

正直このやり方は、業者の立場からすると非常に嫌です。ただ、複数社に見積りを取っていて、他社が2,000〜3,000円高いくらいなら、こちらも負けたくはないので、値段を合わせることがあります。

今の時代、インターネットで簡単に業者を探せるので、相見積りを取ることは当たり前くらいに私は考えています。実際、自分が引っ越しをするときは相見積りをします…。

廃車の場合は、以下の情報がわかればある程度の金額は出せます。

・車種名(形式)
・年式
・走行距離
・排気量
・車検残り

インターネットやタウンページ、自動車リサイクルシステムで業者を探し、電話で大まかな買取金額を聞き、一番高いところに依頼することをオススメします。

但し、高いからと言って対応が悪いところに依頼すると思わぬトラブルになることがあるので注意が必要です。最近は、リサイクル法の整備が厳しくなってきているので、不法投棄するような業者は少なくなりました。

それでも、しっかりリサイクル法に基づいて解体作業をしていないと、後々問題になることがあります。

必ず、自動車解体業の許可を持っている業者に依頼しましょう。許可書を取るには、都道府県知事が定める基準を満たす必要があるため、リサイクル法などをしっかり守る業者です。

■解体業の許可を持っている業者の調べ方

まずは、自動車リサイクルシステムの登録業者を検索するページにアクセスします。

すると以下のページが表示されるので、「業の種類」を「解体業者」にして、「都道府県及び保健所設置市」は自分の住んでるエリアを選択します。
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次に、解体業の許可を保有している業者の一覧が表示されます。
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これだけで、許可書を保有している業者を調べることができます。

「業の種類」の「引取業者」の許可書は、お客さんから車を引取ることのできる許可書で、解体することはできません。

3.しっかり廃車手続きにされたか確認する方法

自動車リサイクルシステムの「あなたの車の処理状況は?」のページにアクセス

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車両区分(登録自動車、軽自動車)
車台番号
登録番号/車両番号(支局名、分類番号、かな、一連指定番号)もしくはリサイクル券番号を記入

これらを入力すると、車両の状況を確認できます。

※登録自動車とは、普通自動車、大型自動車等のことです

4.まとめ

話しが長くなりましたが、簡単にまとめると

・閑散期の1〜3月には絶対に売らない。特に3月はNG。
・廃車にする時期は5〜7月が高額買取りのチャンス
・自動車解体業の許可を持っている業者に2〜3社に査定を依頼
・税金などの還付金がどのようになるか確認。還付金の横取り業者に注意
・業者が決まれば、車は自分で持ち込む

これらを実践すれば、廃車にするようなボロボロな車でも、相場より高く買取ってもらえます。