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イグニッションコイルの故障がエンジンの不調の原因かも…主な症状と対処方法を解説!

エンジンの不調には色々な原因が考えられます。その中のひとつとしてイグニッションコイルの故障があるのをご存知でしょうか?エンジンを動かす上で重要な働きをするイグニッションコイルについて、故障した場合の症状や対処方法などを見ていきたいと思います。

イグニッションコイルとは

イグニッションコイルはガソリン車には必ずついている部品で、普通自動車1台に4~8個、軽自動車には1台に3個のイグニッションコイルがついています。

イグニッションコイルの役割

エンジンを動かすために、スパークプラグというパーツがガソリンを着火させる働きをします。スパークプラグの働きには大きな電力が必要で、バッテリーからの電力だけでは着火できません。そのため、スパークプラグが動くように、バッテリーから送られてくる電気の電圧を高電圧に変換する必要があります。その働きをするのがイグニッションコイルになります。

イグニッションコイルの寿命

車種や乗り方にもよりますが、イグニッションコイルの寿命は、走行距離が10万km前後が目安になると言われています。走行距離が長いというのは、それだけエンジンを使ったということですから、寿命を迎えてしまうのも仕方がないことと言えます。イグニッションコイルに限らずエンジン回りの他の部品も同じように劣化していると言えるでしょう。

また、特に軽自動車は排気量が660ccと少なく、パワーを出すにはエンジンの回転数を上げなくてはいけなくなります。エンジンの回転数が多いと、イグニッションコイルにも大きな負担がかかり寿命も早まってしまいます。

軽自動車のエンジン不調の原因のナンバーワンに、イグニッションコイルの故障があげられるようです。また、イグニッションコイルは熱によっても劣化が早まりますので、猛暑の夏など、エンジンルーム内が高温になると突然故障してしまうこともあるようです。

イグニッションコイルが故障するとどうなる?

イグニッションコイルはエンジンを動かすのに重要な働きをするため、イグニッションコイルが故障すると、エンジン不調が起こってしまいます。イグニッションコイルは1つが故障していたとしても、残りのイグニッションコイルによって車の走行はできます。しかし、故障を放置したまま走行を続けていると、他の部分にも悪影響が出ますので早めに修理してもらわなければいけません。

イグニッションコイル故障時の4つの症状

では、イグニッションコイルが故障している場合は、どういった症状が表れるのでしょうか?

1,エンジンがすぐにかからない

通常、エンジンはキーを回すとすぐにかかりますが、エンジンがなかなかかからないといった場合、イグニッションコイルが故障している可能性があります。イグニッションコイルが高電圧を発生させることができず、スパークプラグがスムーズに着火できないと、エンジンがかかりにくくなるからです。

2,アイドリングや排気音が安定しない

アイドリング中にエンジン音にバラツキがあったり、エンジンが止まったりする場合も、イグニッションコイルの故障が原因であることがよくあります。また、アイドリングの回転数が安定しないと、排気音も同じように安定しません。

3,アクセルを踏んでもスピードが出にくい

イグニッションコイルが故障すると、パワーが出ず、アクセルをいくら踏んでもスピードが出ないといった症状も表れます。

4,エンジンチェックランプ(警告灯)の点灯・点滅

エンジンチェックランプ(警告灯)が点灯や点滅をしている場合は、エンジンに関係する部分に異常が起きています。イグニッションコイルが故障しているとは断定はできませんが、イグニッションコイルの故障であるケースが多いようです。放置すると重大な事故につながる可能性もありますので、エンジンチェックランプが点灯したら、安全のためにも、すぐに車を点検・修理に出すようにしてください。

イグニッションコイルの点検は整備工場へ

イグニッションコイルは複数ついているため、1つだけ故障しても分かりにくいこともあります。そのまま放置してしまうと、マフラーの触媒などを痛めてしまうこともあるため、点検はマメにしてもらっておくほうが良いかもしれません。新車の場合、すぐにイグニッションコイルに不具合が起きる可能性は低いと思いますが、ある程度、走行距離を重ねた車の場合は、定期的に点検してもらうようにしておいてください。特に近年、夏は酷暑が続きます。エンジンルーム内はかなりの高温になり、イグニッションコイルの劣化も早まってしまいますので、点検は忘れずにしておいてください。

イグニッションコイルの状態を調べるために専用のテスターが販売されているようですが、車の整備などにあまり詳しくない人にとって、イグニッションコイルの点検は面倒かもしれません。安心のためにも整備工場などでの点検をおススメします。また、イグニッションコイルの故障ではなく、スパークプラグを交換したら不具合がなくなったというケースもあるようです。どちらに不具合があるかは、一般の人ではすぐにはわかりませんので、業者に点検してもらうのが一番良い方法だと思われます。

イグニッションコイルが故障したら交換が必要?

イグニッションコイルが故障してしまったら、そのまま放置して走行を続けるのは危険です。快適に走行するためにも交換が必要となります。

イグニッションコイルの交換ができる所

イグニッションコイルが故障してしまったら、自分でも交換ができるようです。新しいイグニッションコイルは、4つセットで1万円ほどで購入が可能となっています。しかし、高圧電流が発生する部分でもあるため、感電の恐れがあり非常に危険です。

また、適切に交換ができていなかった場合、エンジンがうまく動かず事故につながる可能性も否定できません。自分で交換するより、業者に交換をお願いするほうが安全で、安心もできると思います。イグニッションコイルの交換ができるところは、カーディーラーや自動車整備工場、カー用品店などです。

イグニッションコイル交換の費用・工賃は?

イグニッションコイルを交換する場合、不具合が起きている1つのイグニッションコイルだけを交換するのではなく、すべて交換することになります。イグニッションコイルは消耗品ですので、不具合が出ているものが1つだけであっても、他のイグニッションコイルも同じように劣化していると考えられるからです。また、イグニッションコイルを交換する場合、スパークプラグも同時に交換することになります。車種などによってイグニッションコイルの本数は異なってきますが、今回は4本セットでイグニッションコイルとスパークプラグを交換した場合の費用を、参考までにご紹介したいと思います。

イグニッションコイル4本とスパークプラグを交換する時にかかる費用の相場

イグニッションコイルが4本の場合のおおよその交換費用です。イグニッションコイルは車の気筒数だけついているので、排気量が多くなるとイグニッションコイルの本数も多くなり交換費用も高くなります。

項目交換費用
イグニッションコイル部品代10,000円
イグニッションコイル交換工賃32,000円
スパークプラグ部品代5,000円
スパークプラグ交換工賃4,000円
合計51,000円

またイグニッションコイル・スパークプラグの交換時期となりますと、前述しましたが10万km走行を目安になっていることから他の部品もかなり消耗・劣化していると考えられます。点検・修理をしっかり行い安全に走行しましょう。修理代が高額になる場合は、買い替え・廃車も視野に入れると良いでしょう。車によっては修理すべきか廃車すべきか状態によって異なってきます。また車種によっては高く売れる事もありますので、車買取査定へ一度依頼することもおすすめしています!

まとめ

イグニッションコイルに不調がある場合、イグニッションコイルを交換すると、エンジンのかかりがよくなり、アイドリングも安定します。また、吹き上がりも良くなり快適な走行ができるようになります。もしイグニッションコイルが故障し、エンジンチェックランプが点灯してしまうと、多くの人が不安を感じてしまうと思います。故障してからではなく、故障する前にイグニッションコイルを交換できるよう、定期的な点検を忘れずにおこなっておいてください。

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