廃車の申し込みをして車の引き渡しが完了したものの、ふと「本当に解体されたのだろうか・・?」と気になる瞬間は誰にでもあるで事でしょう。そんな時は便利になった今の時代ならではの、簡単な確認方法があるのです。今回は、そんな廃車に出した車の解体の確認方法についてご紹介いたします。
目次
自動車リサイクルシステムで確認!
では、前置きなどは置いておいて、早速、車が解体されたかの確認を行う方法についてご紹介いたしましょう!この確認方法で利用するのは「自動車リサイクルシステム」というWEB上のサービスです。
自動車リサイクルシステムとは?
まずは、この「自動車リサイクルシステム」とは一体どんなサービスなのかをご紹介していきましょう。このサイト自体は自動車リサイクル法に基づいて、個人や事業者向けに案内を行なっているサイトで、そのサービスの一環として車の解体状況を確認できるシステムも提供しているのです。もちろん利用に関しては無料で利用する事ができます。特に会員登録なども不要ですので、個人情報の漏洩関連の心配も無用なサイトとなります。会員登録なしで使えるのは有難いですよね。
自動車リサイクルシステムの使い方
では、実際にこの自動車リサイクルシステムをどの様にして利用するのかという点についてご紹介させていただきます。まずは上記画像の検索ページに移動し、右側の「使用済自動車処理状況検索」という青いボタンを押します。
するとこの様な画面に移動しますので、入力項目に廃車に出した車の車台番号などの情報を入力すれば、その車のリサイクル状況が確認できる様になり、その項目の一つに解体状況を確認できる項目がありますので、そこから知る事が可能です。
解体履歴がない場合に考えられる事
上記、自動車リサイクルシステムで解体の確認ができれば、何も問題がない状況です。しかし、稀に廃車買取に出したのに、システム上では解体が行われていないケースも多々見られます。そういった場合は以下の様なケースも考えられますので、焦らずに一つずつ確認していきましょう。
車の引き取りから日が浅い場合
まず初めに考えられるケースとしては、廃車買取に出してからまだそこまで日数が経過していない場合です。解体業者が閑散期であれば、解体工場に持ち込みされれば程なく解体作業が行われますが、繁忙期の場合は解体業者も解体の順番待ちが発生しますので、車の受け取りから1週間ほど時間がかかる場合があるのです。繁忙期は本当に忙しい様です。なので、車を廃車買取に引き渡してから3日後の確認などでは、解体予定には入っているが、実際に解体される順番が回ってきていない事が考えられます。特に3月前後には、自動車税の関係で順番待ちが発生する可能性がありますので、車の引き渡しから1週間ほど経ってから再度リサイクルシステムで確認する様にしましょう。
「廃車買取=解体」ではない
2つ目に考えられるパターンとしては、廃車買取に出した車が解体されずに再販されるケースです。廃車買取業者と聞くと、引き取った車はそのまま解体される様なイメージを持たれるかもしれませんが、買取に出す車の状態次第ではメンテナンス後に中古車として再販されることもあるのです。
”こんな車が?”という車両でも可能性はあります。もちろん、これは中古車としてのメンテナンスや再販ルートを持っている業者に限られるケースですが、その分買取価格が高くなる傾向になりますので、廃車買取を出す側としては特に問題はなく、むしろラッキーと思いましょう。
例外的な違法パターン
最後に紹介するパターンとしては、最近では滅多に聞きませんが嘘をついて解体しないパターンです。廃車買取業者の中には、買取の際に様々な手数料を請求される業者も存在します。そういった業者からの請求書の中に解体手数料が記載されていたにも関わらず、実際は解体せずにそのまま中古車として再販されているというものです。つまりは、お客から余分に解体手数料を受け取っている事になります。
この場合は、待ったところで解体される事はありませんので、リサイクルシステムの検索結果をプリントアウトして、廃車買取を行った業者に異議を唱えましょう。もし、スタッフが厳(いか)つい人間で危険を感じるのであれば、消費者センターなどに相談されることをお勧めします。もちろん、少額でそこまで手間をかける方が勿体無いと感じる場合は放置でも大丈夫ですが・・・。
まとめ
以上が、廃車買取に出した車が本当に解体されたかの確認を行う方法と、それにまつわる補足情報でした。おそらく、リサイクルシステムで解体されていない事を見てしまうと焦ってしまうかのも知れませんが、上記でご説明した様に何かしらの理由から解体が遅れていたり、もしくは中古車として解体されずに車としての第二の生を授かっている可能性もありますので、焦らずに見守っておきましょう。
ただし!廃車買取の依頼の際に、バッチリ解体手数料を取られてしまっている場合は状況が異なりますので、納得できない場合は依頼された業者まで確認が必要になるでしょう。
悪質な業者も実際問題いますので、そういった業者には騙されない様にしてくださいね。