普段、積雪地帯以外に住んでいる方は慣れない雪道の運転は怖いですよね。雪道を運転する際に初心者が知っておくべき注意点をご紹介します。慣れていないからこそしっかりと知識をもつことが大切です。基本的な運転方法から要注意点、トラブルの対処法をご紹介します!
目次
雪道運転での基本的な運転の仕方
雪道を運転するにあたって特に注意しなければいけない注意点をご紹介します。雪道は普段の道路とは違って多くの危険が潜んでいます。
1:”急”な操作はしない!
急発進・急ブレーキ・急ハンドルはとても危険です。雪道ではタイヤがスリップしやすく、さらにはタイヤのグリップ力も極端に落ちるため急発進・急ブレーキはとても危険で大きな事故につながることもあります。車間距離もいつもの3倍ほど保ち、急ブレーキはせずゆっくりとブレーキをかけましょう。
2:アイスバーンに要注意!
交差点や日陰、トンネルの出入り口や橋の上はアイスバーンになりやすいため、運転するときは常にアイスバーンかもしれない!と思いながら運転しよう!パッと見ではわからないことも多く、いざブレーキを踏んだ時に止まれないと大事故になってしまう可能性があります。速度を十分に落とし慎重に運転しましょう。
3:エンジンブレーキを有効に使おう
長い下り坂などではフットブレーキの負担を減らすため、エンジンブレーキを使うことが推奨されていますが、同じく雪道でもエンジンブレーキは大変役に立ちます!最近の車はABS(アンチロックブレーキシステム)が標準装備されていますが、搭載されていない車はタイヤがロックして滑る原因になりますのでエンジンブレーキを上手く使用して安全に運転しましょう!
車のエンジン駆動方式の特徴
車にはFF車(前輪駆動)FR車(後輪駆動)と4WD車と駆動方式が違います。雪道を安全に運転するには自分の車の特徴を知り、適切な走り方をマスターしましょう!
4WD車
4WD車は、タイヤすべてが駆動するので一般的に雪道や凍結路での走行性能が2WD車よりも高いと言われています。4WD車は不整地に強く雪道にも優れてはいますが、アイスバーンで急ブレーキなど無茶な運転をすれば他の車同様にスリップしてしまったり、スピンを起こす可能性もあります。さらには、車体が重いぶん下り坂の走行には弱いというデメリットがあります。
FF車(前輪駆動)
FF車は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)の車のことを言います。簡単に言うと、前にエンジンがあり前のタイヤが駆動するタイプです。国内メーカーのミドルサイズ以下の乗用車はだいたいがFF車となっていて運転がしやすいため比較的、雪道は運転しやすいと言われていますが、FF車は直進安定性に優れていることからカーブなどではアンダーステアが出やすいという欠点があります。
アンダーステアとはスピードを出したままカーブを曲がろうとすると、ハンドルを切っても曲がれなくなる現象で、ガードレールなどに突っ込む危険性があります。カーブの手前でしっかりと速度を落としゆっくりと曲がるようにしましょう!下り坂だとさらにスピードが出やすいので注意が必要ですね
FR車(後輪駆動)
FR車は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)の車のことを言います。簡単に言うと前にエンジンがあり、後ろのタイヤが駆動するタイプです。FR車は雪道での運転には一番向いてないとされています。FR車はスピンしやすく、上り坂などタイヤが空回りして走行できなくなってしまいまうこともありますので坂の前で加速しておく必要があります。
BMWはほぼFR車となっていますが、元々雪の多いドイツのバイエルン州ミュンヘンが拠点となっているためメーカー側の雪道への努力が見られます!FR車は基本的に後部が軽くなっているので重量がしっかりと地面に伝わらないためタイヤが空回りしてしまうとされています。ですが、BMWは前後の重量を限りなく50:50になるように設計しているので空回りせず走れるのです。
雪道でのトラブル!初心者が知っておくべき対処法
雪道でのトラブルで多いのが通行止めや、バッテリー上がり、スタック・スリップ事故などが挙げられます。では実際にトラブルが起こってしまった時の対処法をご紹介します。
トラブルに備えアイテムを揃えよう!
バッテリー上がりに備えブースターケーブルを用意しておこう!雪道ではロードサービスが到着するまでにかなり時間がかかってしまううことも多く、しっかりと準備していれば自分で解決ができますね。
また、雪が降っているときなど窓に雪が付着すると非常に視界が悪くなるため解氷スプレーなど準備しておくことも大事です。タイヤ・ワイパーはそれぞれ雪用のものがあるのでしっかりと装備し、雪道を安全に走行しましょう。雪道ではウォッシャー液を使用することが多くなりますが寒冷地では冷却水・ウォッシャー液の濃度を濃くしておく必要があります。(冷却水・ウォッシャー液の凍結を防ぐため)
通行止めに合わないよう情報収集!
毎年ニュースでも聞くことの多い通行止め。巻き込まれてしまい車中泊をしなければいけなくなってしまったと言う話もよく聞きます。インターネットやラジオで道路の交通状況情報をしっかりとチェックしましょう。
事故を起こしてしまった車や脱輪した車に遭遇する確率も高く雪道ではそういった事故を起こさないようにゆっくりと余裕をもって運転するようにしましょう。
雪にはまって動けない!対処法とは
雪やぬかるみなどにタイヤがはまり動けなくなった車のことをスタック車と言います。スタックしてしまった時は解氷剤を使用したり、タイヤの下に布を敷き脱出するといった方法が一般的ですが、スタックしてしまった状況によって脱出方法が異なります。雪でスタックしてしまった場合は不用意にアクセルを踏むと摩擦熱で周りの雪が解けますます滑りやすくなってしまいます。雪道では細かく前後に車を動かし、その反動を利用して脱出するのが有効的です!
ぬかるみの場合はアクセルと踏み続けると地面を掘ってしまいさらに沈んでしまうので滑り止めマットなどを使用し、落ち着いて脱出しましょう!
まとめ
雪道を運転するときは、しっかりと準備して心に余裕をもって運転することが大切ですね!自分は注意深く運転していても周りの車がトラブルを起こしてしまう可能性もあるので、しっかりと車間距離を保ちゆっくりと運転するようにしましょう。トラブルに備え、ロードサービスの連絡先なども確認しておきましょう!