車に乗っていると、誰であっても事故に遭遇する可能性があります。もし、事故にあってしまった場合、衝撃の大きさ次第では車が大きく損傷してしまう事になります。
そうなると廃車にするか修理に出すかの選択を迫られる事になります。そこで、ここでは少しでも車をどうするべきかという判断の参考になれる様に、判断基準やそれぞれの費用についてご紹介いたしますので、一つの判断材料にしていただければと思います。
目次
みんなは廃車と修理のどっちが多い?
実際に過去に事故にあった方は、廃車と修理どちらを選択しているか気になるかと思います。実はこれに関しては統計データが出ており、事故車の9割が修理してそのまま車に乗り続けているのです!
ネコ店長
この数字、結構ビックリしますよね
国内だけで見れば、年間で550万台前後の事故車が発生していますが、その内の500万台近くが修理を選択し、残りの50万台が廃車を選択しているのです。この数字の表面的な部分のみを見れば、多数派である「修理」を選択したいと思いますが、ここで安易に行動するべきではありません。
なぜかというと、事故車は事故車でも電柱やガードレールにぶつけてしまった程度も「事故車」に含まれているからです。事故というと派手にぶつかって大破した車をイメージするかもしれませんが、こういった地味な事故も550万台の中に含まれるので、実際に自分が事故にあった時の判断基準としてこの情報を参考にするのは非常に危険なのです。
ネコ店長
では、何を基準にすれば良いか、という点についてはこれからご紹介していきましょう!
廃車と修理の判断基準
それでは、事故車を廃車するか修理するかの判断基準についてお話ししていきましょう。とは言え、実は判断基準自体は非常にシンプルです。その基準とは、どちらを選択した方が出費が少なく済むかという点です。
事故車への愛着などは今回は置いといて、廃車と修理のどちらの選択が長い目で見て費用を少なくする事ができるのかという点を中心に考える必要があります。ただ、その計算方法は短期的な出費ではなく、長期的な出費で考える必要があるので、少し計算は難しくなります。
廃車にかかる費用
まず、廃車にする場合に必要な費用について。
これに関しては、廃車買取業者に依頼する事にして、業者の中でも手数料が完全に無料で設定されている業者に依頼されれば、基本的に心配される必要はありません。もちろん、業者によってはレッカー移動などに手数料が必要になる可能性がありますので、業者選びをミスらない事が前提の話となります。
ネコ店長
ここは非常に重要ですので、心配な方はカーネクストに依頼されるべきでしょう。
修理にかかる費用に注目すべし!
次に、最も注視すべき点、修理をした場合にどれだけの費用が必要になるのかという点です。
これに関しては、修理にするか廃車にするかの判断の一番重要になる部分ですので、慎重な判断が必要になります。
具体的に、どう判断すべきかというと、恐らく車を運転されるほとんどの方が任意保険に加入されており、その保険内容の中の車両保険で修理費用をどれだけカバーできるかを見る様にしましょう。加えて、車両保険を適用させると、任意保険の等級が下がってしまいますので、そこから3年間の保険料が増額されます。
その増額分の3年間トータルは多い場合で20万円ほどになる可能性もございますので、その点についても加味する必要があります。よって廃車にして新しく車を購入する場合と、修理を行ってカバーしきれない部分の手出しと3年間の増額分を天秤にかけて判断する事が必要になるでしょう。
ネコ店長
ちなみに、メチャクチャ軽微な修理の場合は、保険を使わずに修理する手もありです。
高年式の事故車の場合
可能性としては低いですが、高年式車(新しい車)で事故ってしまった場合、修理費用が大きくなる様であれば、勿体ない様に思われるかもしれませんが、廃車買取に出されることをお勧めします。というのも、高年式車の廃車買取に関しては事故で傷付いていない部品はかなり高値で買い取ってくれるのです。
実際に私が見た事がある事例であれば、修理ができないくらいペシャンコになったSUZUKIのハスラーが30万円近くで買取されていました。もちろん、業者はパーツの査定も可能なカーネクストのような業者である必要はございます。
損傷具合でも判断できる!
続いては、費用面ではなく損傷箇所で廃車にするべきかどうか、というポイントについてもご紹介いたします。
フレーム(骨格)の損傷
まず、一番判断しやすい部分としては、フレームの損傷です。
フレームというと、車の骨格部分に該当する部位ですので、そこが曲がったり折れたりすると走行に対してかなり悪影響を与えてしまう可能性があるのです。
もちろん、損傷レベルにもよりますが修理は可能とされていますが、その修理費用は軽度であれば10万、20万円で可能ですが、大きく損傷している場合は100万円以上と普通に新車を購入できる金額にまで上がってしまうので、金額面でも廃車を選ぶべき状況と言えます。
水没系の事故
事故の中でも川に突っ込んでしまったり、天災による冠水などの事故車となった場合は、修理ではなく廃車にされることをお勧めします。
理由は、自走できる様に修理できたとしても、一度内部まで浸水してしまっているので、劣化スピードが通常使用の何倍にも昇るのです。更に水没車に関しては自走できる様になったとしても、匂いが残ってしまう事がほとんどなのです。
というのも、修理はあくまでも走れない車を走れる様にする事が目的ですので、走行に関係のない部分の清掃まではしてくれません、というより全てのパーツを分解しないと清掃ができないので、現実的に無理なのです。そうなると、車の様な密封空間であり適温に保たれている空間ですので、細菌が繁殖してしまい悪臭を放つ様になってしまうのです。
ネコ店長
一見、匂いはないけれど走らせたりエアコンをつけると匂いだす中古車なんかは、水没車の可能性がありますね。
廃車にすべき事故内容
フレームの損傷
水没車
まとめ
以上が、事故ってしまった車を廃車にするか事故車にするかの判断基準となります。
フレームや水没車だった場合は、簡単に廃車にするべきだと判断できますが、中途半端に修理できそうな場合は、やはりどちらが長期的に見て金銭面で優れているかを判断する必要があるでしょう。特に保険の等級問題に関しては、現在の等級と下がった場合の等級との差額を把握しておく必要がありますので、保険会社に問い合わせも必要になりますので、少し面倒ではあります。
なので、もし車がそれなりに乗り潰している車であれば、良い機会なので廃車にして買い替えたほうが手間も少なく、新車に買い替える口実にもなりますので、アリといえばアリでしょう!