ディーラーへ車の下取りを行う場合、大体はその車の廃車手続き等の処理は丸投げできますが、自賠責保険に関してはどうするべきか把握されている方は意外と少ないのではないでしょうか?
実は、自賠責保険について知らずに放置してしまうと、大きな損害に繋がる可能性がありますので、今回は自賠責保険の対応についてご紹介いたします。親切なディーラーの方はしっかりと教えてくれるかもしれませんが、知っていて損をすることはありません!損をしないように自賠責保険の仕組みや還付金の受け取り方を把握しておきましょう!
目次
ディーラーへ車の下取りをだす際の自賠責保険の扱い
それでは早速、ディーラーでの下取時に自賠責保険をどうするべきかについてご紹介いたします。
では、まずこの自賠責保険と言われるものは車検時に更新を行い、次回の車検時までの保険料を前払いしておくものです。また、自賠責保険に関しては法律で加入が義務付けられているものですので、全ての車は強制的に加入させられるものとなります。いわば強制保険ですね。
自賠責保険の車両入替は出来ない
ディーラーでの車の下取りということですので、今乗っている車を手放して代わりに新車購入するということになりますよね。すでに加入している自賠責保険をそのまま新車に付け替える「車両入替」ができれば一番簡単なのですが・・・残念ながらこの「車両入替」という方法は、任意保険特有の方法となりますので、自賠責保険には適用させることが出来ないのです。
自賠責保険は一旦解約して、新車に改めて加入が必要
自賠責保険に限っては「車両入替」が出来ないので、手段としては今の自賠責保険を解約して新車用の自賠責保険は新たに加入することになります。ここでの注意点は、新車用の自賠責の加入は法律で必須となっていますので、加入しないと公道を走ることが許されず、基本的に加入を忘れる事はありません。しかし、自賠責保険の解約に関しては最悪、加入したままでも何も言われませんので、自賠責保険の解約を忘れてしまうとそのまま自賠責の保険料が徴収され続けるのです。
次章でもご紹介しますが、自賠責保険を解約すれば解約返戻金という還付金の支給がありますので、すでに手放した車の自賠責保険に関しては出来るだけ早く、できれば手放したその日に自賠責保険の解約の申請をすることをお勧めします。
自賠責保険の還付金はどうなる?
続いては、自賠責保険の還付金(解約返戻金)の扱いに関する情報について、詳しくご紹介していきます。
自賠責保険は通常、解約後に受取りが可能
自賠責保険の還付金に関しても、自動車税や重量税の還付金と同様に、支払いを行なっていた者に還付される権利があります。自賠責保険の還付金を受取る流れとしては、自賠責保険の解約の際に解約申請書を記入し、それを郵送、保険会社で確認・受理されれば、そこから約1〜2週間後には返金されます。なお、還付金の振込先情報は、自賠責保険の解約申請書の提出の際に併せて口座情報も送る事が多いです(保険会社による)。
ディーラー次第で誰が解約するかが異なる
上記が、通常の自賠責保険の解約と還付金受け取りの流れとなりますが、ディーラーで下取りを行う場合は少し異なる可能性がございます。ディーラーで下取りの場合であっても、自賠責保険証書の提出が不要な場合は、上記の通常時の解約手続きで問題ありません。しかし、ディーラーに下取りをお願いする際に自賠責保険証書の提出を求められる、もしくは「自賠責の解約もやっておきます」と言われた場合は、その言葉の通りディーラー側で自賠責保険の解約の手続きをしてくれます。ですが、この場合は自賠責保険の還付金の受け取り権利が誰のものになるのかは注意が必要です。注意が必要と言うのも、自賠責保険の解約手続きの際に、振込口座の情報を伝える事が多いので、お客側の口座ではなくディーラーの口座に登録されてしまうと、自賠責保険の還付金がそのままディーラー側のものとなってしまうのです。
基本的にこの方法を取られる場合は、事前にディーラー側から説明があるかと思いますが、中にはサラッとかなり端的な説明でディーラー側の説明が終了することありますので、聞き逃さないように注意しておきましょう。
まとめ
以上が、ディーラに車の下取りを行う際の注意点・自賠責保険の解約と還付金の注意点となります。
ディーラーに下取依頼をする際はこの2点さえ気をつければ、他はそこまで難しい事も面倒な事もありませんので、下取りに出される場合には落ち着いて自分が行うべき事を一つずつ済まして行くようにしましょう。