廃車の手続きは面倒だし、費用もかかる、かといってもうその車には乗らないし……という場合、買取業者に買い取ってもらうという方法があります。事故車など、走らない車(不動車)でも買い取ってくれる業者もあります。
なぜ、廃車にするような車が売れるのでしょうか?それは、廃車には次のような価値があるからです。
■中古車として
10万kmを超え、水没車、ボコボコの車など日本では廃車にするような車でも、海外では、日本車が壊れにくいため人気があるのです。実際、アジア各国などでは、古くても頑丈な日本車が人気で、現地ではまだまだ現役で走っている姿が見られます。
廃車買取業者は、日本で使わなくなった車を買取して海外で欲しがっている人を探し、提供しているのです。(私がオーストラリアに留学していたとき、20年前のカローラが内装などボロボロにもかかわらず20万円で売られているのを見たことがあります^^)
■金属などの資源・交換用部品として
自走不可能な場合でもエンジン、パーツや素材そのもの(鉄・銅・プラスチック)に価値があるので買取してくれます。
自動車は解体されたとしても、金属自体が価値を持っていて、資源として売ることができます(「有価金属」と呼ばれます)。金属の価格は時期によって変動しますが、たとえスクラップにするしかないような車でも資源としての価値を持つことは間違いありません。
また、自動車は部品単位でも売ることができます。古い車でも、別の古い車を修理するために、その部品が必要になることもあります。
以上、一見、解体するしかないように思える車でも、業者であればお金に変えることができるため、買い取ってくれるのです。
廃車にするには費用もかかります。買い取ってもらえれば、反対に、たとえ小額でもお金がもらえるのですから、廃車にする前に買取を検討してみる価値はあるのではないでしょうか?