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業者インタービュー

廃車業者インタビュー

解体中の車の写真
40年以上自動車を廃車にするお仕事をしている解体屋さんにインタービューをしてきました。「なぜ、廃車にするような自動車を買取り出来るのか?」「少しでも高く買取ってもらう方法」など質問してきました。



■ 私
数年前までは「廃車にすると言うとお金がかかる」というイメージがありましたが、最近では「廃車を買取り!」なんて言う広告を良く見ます。どうして廃車にするような車を買取ることが出来るのでしょうか?

■ 業者さん
自動車リサイクル法が制定される前、特に1990年代頃は「鉄くず・非鉄金属」等は余り気味で、廃車を解体処理しても特に廃車ガラ(エンジン、足回り等を取り外したボディガラ)を処分する場合には処理費用を業者が支払っていました。そのため解体業者はお客様から費用を頂き処分費用にあててました。

その後、自動車リサイクル法が制定され、所有者がリサイクル料金を前払いしていることや、アジア等で鉄くず・非鉄金属需要の増加により昔より、高値で売却できるようになりました。さらに、過去に比較し自動車中古部品、中古車が海外向けに引き合いが増えたことで、解体業者は鉄くず、非鉄金属、輸出用部品、中古車、国内向け中古部品需要を見込み買取りすることが出来るようになったのです。

但し、金属相場は不安定、業者間の競争が激しく、その上、自動車リサイクル法により、引き取ったあとも自動車の解体の処理、管理に非常に手間を取られるようにはなってしまいました・・・。

■ 私
なるほど。買取り出来るようになった主な要因は「リサイクル料金を前払い」「鉄くず等の需要増加」「中古部品等の輸出増加」なんですね。ユーザーにとってはありがたいことです。

次に、ユーザーの中には、どのような処分がされ、処分後自動車はどこに行くのかという点が気になる方もいるそうです。その点について教えて頂けますでしょうか?

■業者さん
現在、自動車リサイクル法のホームページを参照すれば、自動車検査証の情報、又はリサイクル券番号により処理状況は確認できます。但し、自動車を業者に廃車にしてもらった後、3〜4日後でなければ確認はできません。詳しくはホームページを参照してもらうか、自動車リサイクル促進センターへ電話にて問い合わせてみてください。

廃車手続きも同時に依頼する場合で、解体処理をして欲しい場合には必ずその業者へ解体して欲しい旨を伝えて下さい。業者も生存競争が激しく中古車として扱った方がメリットがある場合もあります。

■私
ありがとうございます。今はネット上で確認できるんですね。これは便利ですね。

次に「少しでも高く買取ってもらいたい!」というユーザーが多いようですが、廃車にするような自動車を少しでも高く買取ってもらう方法などはありますでしょうか?言いにくいとは思いますが、業者だからこそ知っている丸秘テクニックなどがあればお願いします・・・

■業者さん
車種や状態によって業者も得意・不得意もありますので、色々査定してみるといいと思います。また、3月、12月など廃車依頼が集中する時期なので、業者も買い集める必要がないため高値は付きにくいと思います。

解体屋の立場から言わせてもられば、高ければいいというものではないと思います。いくら高く買い取ってもらっても、その後、廃車を依頼した車が名義変更されず、どこかに放置されたりすることもありえます。私などは正直言って価格ばかり言う依頼者からの廃車は遠まわしに断わっています。そこそこの値段で末ながく付き合えるような人と取引したいと思うからです。業者にとって廃車は買ってからの作業の方が断然大変です。まず、信頼できる業者を探すこと、それとマナーとモラルが大事です。

■私
なるほど。3月、12月は避けた方が良いんですね。4月になると税金が発生するため、廃車にしようと思う人が多いんでしょうね。4月を超えて廃車にしても還付手続きをすれば過払い分の税金は戻ってきます。なので、高く売りたい人は、この時期は避けた方が良いかも知れません。

「信頼できる業者を探すこと」と言われておりましたが信頼できる業者を探す方法、またはこんな業者には気を付けろ!みたいのはありますでしょうか?

■業者さん
やはり自動車解体業の許可を持っている所へ頼むのが良いのではないでしょうか。自動車解体業の許可を持っている業者は許可取得までに多大な苦労を重ね許可を取得しております。誰でも取得できる許可ではなく、管轄の役所の審査を受け許可を取得しています。

また、許可を取得している業者は法律でがんじがらめになっています。そのため、悪質な行為は出来ないので安全だと思います。自動車リサイクル促進センターのホームページでも業者の照会ができます。

■私
なるほど。やはり自動車解体業の許可を持っているところは安心できるんですね。

最後に自動車解体業の1日の仕事の流れを教えて頂けますでしょうか?

■業者さん
引取った車輌の現車を確認し車台番号、エアコン有無、エアバック有無の確認をし、自動車リサイクル促進センターのホームページ上で、使用済自動車として引取報告を行います。その後、フロンの回収、エアバックの作動、または回収を行います。ガソリンタンク等を取り外し、ボディとエンジンミッション、足回り等を取り外し解体処理を行います。

解体後の廃車ガラ、足回りは鉄くず問屋、シュレッダー業者へ運びます。この一連の流れも自動車リサイクル法において報告をする必要があり、あわせて報告します。適正処理及び正しく報告することによって重量税還付がはじめて可能になります。また、廃車手続きを依頼されている車輌に関しては書類を作成し、陸運局、軽自動車検査協会へ手続きを申請に行きます。途中、廃車の問い合わせ、部品問い合わせ等に対応し、廃車引取、部品販売等行います。廃車の集荷が悪ければいろんな方法で営業したりもします。

■私
一言で廃車と言っても色々な工程があるんですね・・・
今後、電気自動車などが増えてくると大変そうですね。

本日は、ありがとうございました。


■私の感想
車を積んである写真
解体業者と聞くと自動車をスクラップにするだけというイメージがありましたが、実際には色々な書類作成等の作業があるもんなんだなぁと思いました。また、リサイクル法の制定により廃車の工程が複雑になり業者さんの負担が増えている感じがしました。それにより放置自動車などが減っているんですね。

私たちとしては、廃車にするような自動車を買取りしてもらえるのはありがたいことです。海外での日本車の需要や鉄の相場が下がらないことを祈ります。